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作品情報

ファイブ・イージー・ピーセス

◇基本データ

タイトルファイブ・イージー・ピーセス

原題Five Easy Pieces

公開年1971年

製作国アメリカ

配給コロンビア配給

◇スタッフ

監督 ボブ・ラフェルソン (Bob Rafelson)  

製作 ボブ・ラフェルソン (Bob Rafelson)   リチャード・ウェクスラー (Richard Wechsler)  

製作総指揮 バート・シュナイダー (Bert Schneider)  

原作 ボブ・ラフェルソン (Bob Rafelson)   エイドリアン・ジョイス (Adrian Joyce)  

脚本 エイドリアン・ジョイス (Adrian Joyce)  

撮影 ラズロ・コヴァックス (Laszlo Kovacs)  

タミー・ウィネット (Tamny Wynette)  

録音 オーディオ・トラン (Audio Tran)  

◇キャスト

俳優名役名

ジャック・ニコルソン (Jack Nicholson)Robert

カレン・ブラック (Karen Black)Rayette

ビリー・グリーン・ブッシュ (Billy Green Bush)Elton

ロイス・スミス (Lois Smith)Partita

スーザン・アンスパック (Susan Anspach)Catherine

ウィリアム・チャーリー (William Challee)Nicholas

ジョン・ライアン (John Ryan)Spicer

ラルフ・ウェイト (Ralph Waite)Karl

◇解説

仕事も、家族も、女さえも、およそ愛することから離反して彷徨する無目的なヒーローに焦点を合わせ、「イージー・ライダー」で見据えたアメリカの“現在”に再度挑戦する。製作総指揮は「イージー・ライダー」のバート・シュナイダーとリチャード・ウェクスラー、そしてボブ・ラフェルソンの製作、監督はボブ・ラフェルソン、ラフェルソンと女性脚本家のエイドリアン・ジョイスの共作原案をジョイス自身で脚色、撮影は「イージー・ライダー」のラズロ・コヴァックス、音響をオーディオ・トラン、タミー・ウィネットが歌っている。出演は「白昼の幻想」「ワイルド・エンジェル」の脚本家でもある「イージー・ライダー」のジャック・ニコルソン、同じく「イージー・ライダー」のカレン・ブラック。その他、ビリー・グリーン・ブッシュ、「エデンの東」のロイス・スミス、スーザン・アンスパック、ウィリアム・チャーリー、ジョン・ライアン、ラルフ・ウェイトなど。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ロバート“ボビー”(ジャック・ニコルソン)は、今はカリフォルニア南部の石油採掘現場で働く労働者。その日その日をしのげる稼ぎがあればそれでよいという仕事ぶりで、気が向けば相棒エルトン(ビリー・グリーン・ブッシュ)と朝から酒を飲み休んでしまう。レイティー“レイ”(カレン・ブラック)というウェイトレスと同棲しているが結婚の約束をしているわけでもない。何に対しても積極的な姿勢を示さず、適当に拾った女といいかげんに遊んだり、仕事も適当に、といった怠惰な毎日を送っている。ボーリング場で拾った女と一晩中遊んで帰ると、レイが仕事にも行かず泣いていた。ボビーは不愉快になり家を飛び出す。レイは妊娠していた。そして正式な結婚を望んでいたが、ボビーにはまったくその意志はなかった。ボビーは町の放送局へ姉のティタ(ロイス・スミス)を訪ねる。彼女はクラシック・ピアニストであった。彼女は父が卒中で倒れたから見舞いに家に帰ってきてほしいと告げる。ボビーはもう3年も家に帰っていなかった。翌日、現場でエルトンから、妊娠した女と結婚して家庭をもつのは男の責任だと説教される。“そんな考えの、ケツの穴の小さい男と一緒に働くのはゴメンだ”と喧嘩になり、主任にも毒づいて仕事をやめる。その時、2人の男がエルトンを追いかけ、助けにいったボビーも手錠をかけられそうになる。エルトンは保釈中に逃げだした強盗犯だったのだ。家に帰って荷物をまとめていると、棄てられると思ったのかレイが泣き出した。ボビーは1人で出発するつもりだったが、思い直してレイも連れていく。車はボビーの実家に向かった。途中アラスカに行くというヒッピー女2人を拾う。アメリカ中がゴミで溢れ、人間の住む所はなくなった。不潔になりたくないから清潔なアラスカに行くのだとヒッピーは言う。近くのモーテルにレイを下ろし、ボビーは1人で家に向かう。ボビーの家はクラシック音楽一家で、兄のカール(ラルフ・ウェイト)とその妻キャサリン(スーザン・アンスパック)、そしてティタと卒中で倒れ車椅子の生活を送る父ニコラス(ウィリアム・チャーリー)がいた。ボビーは暖かく迎えられた。キャサリンは音楽的にも家庭的にも理想的な環境に恵まれ、さらにピアニストとして豊かな才能がありながら、定職をもたず怠惰な生活をしているボビーが理解できないと言う。そして、数日過ごしたボビーは、キャサリンと関係ができる。精神病院みたいなこの家から逃げ出そうというボビーに、仕事にも自分にも、何に対しても尊敬も愛も持てないあなたが、私に愛を求める資格はないでしょうとキャサリンは答える。そのうち、何の連絡もなく1週間ほおっておかれたレイがやってくる。レイは下品な育ちの女で、それを隠すことさえしない女だったが、上品な家族たちは歓待する。ある日、カールの友人たちがやってきて、団欒の中で高踏的で、空疎な理論を論じあう。ボビーはくだらないお喋りはやめろと罵り、ぶちこわしてしまう。そしてキャサリンを探しに行くと、ティタが父の看護人スパイサー(ジョン・ライアン)と寝ているのを見つける。姉に手を出すなと殴りかかったボビーは、逆にのされてしまう。翌朝、ボビーは何も喋れず、車椅子の生活を続ける父を散歩に連れ出す。海を見下ろしながら、ボビーは“僕は本物を求めて何かを探しているんじゃない。ただ、僕がいるだけでそこが悪くなってくる。悪くなるものから逃げ出すだけなんだ。僕がいなくなると万事うまくいくんだろう”と涙をまじえて父に話しかけた。ボビーはまた家を出る。レイもついてくる。しかし、途中のガソリンスタンドでレイがコーヒーを飲んでいる間に、木材を積んだトレーラーが入ってきた。ボビーはレイに告げず、ふらりとその車に乗り込んで、どこかへ去っていってしまう。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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