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作品情報

暗黒街の顔役(1932)

◇基本データ

タイトル暗黒街の顔役(1932)

原題Scarface(1932)

公開年不明

製作国アメリカ

配給ユナイテッド・アーチスツ社

◇スタッフ

監督 ハワード・ホークス (Howard Hawks)  

原作 アーミテージ・トレイル (Armitage Trail)  

脚本 ベン・ヘクト (Ben Hecht)  

脚色 シートン・I・ミラー (Seton I. Miller)  

撮影 リー・ガームス (Lee Garmes)   L・ウィリアム・オコンネル (L. William O'Connell)  

スクリプター リチャード・ロッスン (Richard Rosson)  

◇キャスト

俳優名役名

ポール・ムニ (Paul Muni)Tony_Camonte

アン・ヴォーザーク (Ann Dvorak)Cesca

カレン・モーリー (Karen Morley)Poppy

オスグッド・パーキンス (Osgood Perkins)Love

ボリス・カーロフ (Boris Karloff)Gaffney

ジョージ・ラフト (George Raft)Rinaldo

パーネル・プラット (Purnell Pratt)Publisher

ヴィンス・バーネット (Vince Barnett)Angelo

Ines Palange (Ines Palange)Mrs._Camonte

ハリー・J・ヴェジャー (Harry J. Vejar)Costillo

エドウィン・マクスウェル (Edwin Maxwell)Chief_of_Detectives

タリー・マーシャル (Tully Marshall)Managing_Editor

ヘンリー・アーメッタ (Henry Armetta)Pietro

バート・スターキー (Bert Starkey)Epstein

C・ヘンリー・ゴードン (C. Henry Gordon)不明

◇解説

ニューヨークの劇団に於いて名優の一人として知られているポール・ムニ主演で「タイガー・シャーク」「群集の喚呼」と同じくハワード・ホークスが監督し「暗黒街」「河宿の夜」の作者ベン・ヘクトが、アーミテージ・トレイルの原作を基に脚色。助演は「毎夜来る女」「闇に踊る(1932)」のジョージ・ラフト、「群集の喚呼」のアン・ヴォーザーク、「アルセーヌ・ルパン」「インスピレーション」のカレン・モーリー、「心を汚されし女」のオスグッド・パーキンス、「マタ・ハリ」のC・ヘンリー・ゴードン、「フランケンシュタイン(1931)」のボリス・カーロフ。撮影には「上海特急」「間諜X27」のリー・ガームスがL・ウィリアム・オコンネルと協力して当たった。ちなみに本映画は「地獄の天使(1930)」と同じくハワード・ヒューズ提供によるもので、監督には前記ホークスを助けてリチャード・ロッソンも力を貸している。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

トニー・カモンテ(ポール・ムニ)はギャングの大親分ビッグ・ルイ・コスティロの用心棒だったが、相手のギャングの親分ロヴォに買収されてコスティロを暗殺する。そうしてコスティロの縄張りを手にいれたロヴォは、トニーを警察から貰い下げることはもとより、さらにその手柄と腕前を買ってトニーを副親分に引き立てる。しかし野心満々のトニーは副親分の地位では満足せず、やがては親分の地位をも狙う下心を抱いていた。それにトニーは、ロヴォの情婦ポピー(カレン・モーリー)にも心を惹かれていた。まずは腕前を見せるために南側の親分オハラを襲ってこれを射殺し、ビール密売の縄張りを拡張する。トニーの名がギャング仲間で重きを成すようになり始めると、ポピーの気持ちに変化が起こり彼に心が動き始める。トニーはさらに勇んで、手ごわい北側へも手を延ばすしたにする。気の弱いロヴォはこれに反対するが、トニーの気勢はもう命令などは受け付けない。機関銃を手に入れたトニーには、もはや敵はいなかった。トニーの全市に渡る大殺戮が始まり、北側もついには彼の席捲するところとなった。トニーの勢力が親分ロヴォのそれを凌ぎ、ポピーまで彼の方へいよいよ心を動かしたとなると、ロヴォは心中穏やかならず手下にトニーを暗殺させようとする。しかしトニーはそれを逃れ、反対に弟分のリナルド(ジョージ・ラフト)と共にロヴォのもとに押しかけ、泣き叫び哀れみを乞うロヴォを射ち殺す。トニーはポピーを誘い、ほとぼりの冷めるまで高跳びをする。一ヵ月後、再びギャングスターの帝王としてこの地に戻ったときは、あまりのギャングの悪業に目覚めた世論が政界にすでに新統治者を送っていたが、それよりもトニーが憤ったのは、妹のチェスカ(アン・ヴォーザーク)が男と同棲していることだった。かねがね妹だけは堅気に育てたいと思っていたトニーは、アパートに押しかける。相手の男はリナルドだったが、有無も言わせず撃ち殺す。その後二人がすでに正式に結婚していたのだと知った時、トニーに初めて悔いの思いが沸き上がった。夫を殺され狂気のようになったチェスカは、警察にトニーの殺人を密告する。トニーを不倶載天の仇と目していた探偵のグアリノは、多勢の警官を従えトニーが鉄壁の堅牢を誇っている彼のアパートを包囲する。チェスカは一時の狂気が去ると、肉親の情が起こりトニーを救うべく彼のアパートに駆けつけ、防戦へ力を貸す。妹の助けを得た上、トニーのアパートは鉄扉備えだ。トニーは警官隊へ応戦するが、チェスカが敵弾に倒されひとり残されると、剛気はたちまち挫けた。銃を失ったトニーは、全くの卑怯者だった。脱出しようとしたトニーは、最期は警官の銃火の下で死んでいった。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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