世界はときどき美しい
| ◇基本データ |
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| タイトル | 世界はときどき美しい |
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| 公開年 | 2007年 |
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| 製作国 | 日本 |
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| 配給 | ユナイテッドエンタテインメント |
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| ◇キャスト |
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| 俳優名 | 役名 |
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| 松田美由紀 (マツダミユキ) | 野枝 |
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| 柄本明 (Akira Emoto) | 蝿男 |
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| 安田蓮 (ヤスダレン) | ハナタレ小僧 |
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| 川名正博 (カワナマサヒロ) | バーのマスター |
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| 戸辺俊介 (トベシュンスケ) | バーテンダー |
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| 時任歩 (トキトウアユム) | 仕事帰りのホステス |
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| 遠山景織子 (トオヤマキョウコ) | スナックのべっぴんママ |
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| 尾美としのり (オミトシノリ) | スナックの酔客 |
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| 片山瞳 (カタヤマヒトミ) | まゆみ |
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| 瀬川亮 (セガワリョウ) | 邦郎 |
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| 松田龍平 (マツダリュウヘイ) | 柊一 |
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| 浅見れいな (アサミレイナ) | 朋子 |
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| あがた森魚 (アガタモリオ) | 野辺山教授 |
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| 桑代貴明 (クワシロタカアキ) | 幼い頃の柊一 |
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| 市川実日子 (イチカワミカコ) | 花乃子 |
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| 木野花 (キノハナ) | 静江(花乃子の母) |
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| 草野康太 (クサノコウタ) | 大輔(花乃子の兄) |
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| 南加絵 (ミナミカエ) | カフェの店員 |
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| 鈴木美妃 (スズキミキ) | 花乃子の友人 |
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| ◇解説 |
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| フランスの詩人、ジャック・プレヴェールの詩篇より取られたタイトルを持つこの映画は、五つの短篇からなる掌篇集(アンソロジー)。人間の内面を綴るモノローグとオーガニックな感触をたたえた柔らかなスケッチ映像が観る者をたおやかな恍惚へといざなう。語り部となる主人公たちには、松田龍平、市川実日子、片山瞳、松田美由紀、柄本明。監督は、これが劇場用デビューとなる新鋭・御法川修。 |
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| ◇ストーリー | ※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。 |
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| 【第一章・世界はときどき美しい】野枝(松田美由紀)は38歳。東京で暮らして19年。もう11年も、絵画教室のヌードモデルを仕事にしている。昨年の暮れに体調を崩し、通院生活を続けるうち、それまで気にも留めていなかった道端の雑草に手をのばすようになった。自分の肉体は徐々に衰え、やがては死ぬ運命にある。だがその事実を受け入れ、命に対して慎み深い気持ちになっていく自分を感じはじめていた。モデルの仕事は、何かを作り出しているわけではない。だが野枝は、カフェに飾ってある自分がモデルになった絵を見て、画家に言われた言葉を嬉しく思い返すのだった。「あなたが描かせたんですよ」【第二章・バーフライ】大阪。あっちの酒場からこっちの酒場へと、毎日のように飲み歩き、知らぬ間に蠅男(柄本明)というあだ名のついた一匹の中年おやじが、今日もバーで飲んだくれている。路上の稼業で、毎日酒場通いしていては、風呂つきの家になんか住めない。銭湯でさっと身を清め、心と体と財布を痛めながら、毎晩街へと繰り出していく。弱気になる時もある。だがその悲しみを埋めるように、蠅男はまた酒を飲む。今宵はスナックの酔客と共に、工事現場のそばに座り込み。「目を閉じて気を失えば明日になっている」また朝がくる。いつもの帽子だけは欠かさないまま、蠅男は路上で眠っているのだった―。【第三章・彼女の好きな孤独】まゆみ(片山瞳)は彼女の部屋のベッドで、恋人の邦郎(瀬川亮)と裸で寝そべっている。セックスのあと。ふたりはとりとめのない会話を交わすが、どこか噛み合っていない。「私は彼が好きなんだろうか?」彼女はひとり、別のことを想像してみる。いつか雑誌かテレビで目にした、インドの寺にある古い石の彫り物のこと。あるいは、昔の哲学者の言葉。「森の中の一本の木がおまえだ。それを探すこと」。そしていつかは自分も邦郎も、同じように死ぬんだということを思う。早朝、まゆみはひとり外に出て、自動販売機で缶コーヒーを買って飲む。いつも甘すぎると思うのに、また買ってしまうのだ。【第四章・スナフキン リバティ】北の町の路面電車に乗りながら、柊一(松田龍平)は、子供の頃に見た彗星の記憶を思い出していた。天文台に勤務する彼が、宇宙に興味を持つきっかけになった出来事だ。「宇宙への強い関心と、自分の生きている座標を見つけられないでいる不安な感覚が、僕の心の中でつながっているような気がする」柊一には妊娠中の彼女、朋子(浅見れいな)がいる。彼女のおなかにいるのは、避妊のしくじりで産まれてくる子供だった。父親になる実感がまだわかない柊一に、朋子は不安な気持ちで接している。「早く帰ってきてね」。そう言って朋子は、天文台へ向かう柊一を見送る。彼は優しく返事し、たとえ別々の場所でも、動く地球の速度を彼女と一緒に感じていると思うのだった。【第五章・生きるためのいくつかの理由】旅行代理店に勤めながら、ひとり暮らしをしている花乃子(市川実日子)。今日は母親の静江(木野花)、兄の大輔(草野康太)と一緒に、亡き父親の墓参り。静江は最近、浦安の実家にひとりで住みながら、近所の花屋に職を見つけたらしい。墓参りのあと、三人は実家で食卓を囲む。翌日も仕事がある花乃子は、帰り際、母の孤独と老いを思いやる。「母のことを、私は何も知らない」ある日、花乃子は静江に電話して、自分の名前がどういう理由で付けられたのかを尋ねてみる。人にも物にも名前がある。花乃子は、どんな物にもその名前にふさわしい威厳を与えてあげたいと思う。そして毎日の暮らしの中にある「何か」としか言えない大切な何かを、深く慈しむのだった……。 |
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