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作品情報

ソウル・サヴァイヴァー

◇基本データ

タイトルソウル・サヴァイヴァー

原題Only the Strong Survive

公開年2004年

製作国アメリカ

配給ザナドゥー

◇スタッフ

監督 D.A.ペネベイカー (D.A. Pennebaker)   クリス・ヘジダス (Chris Pennebaker)  

製作 ロジャー・フリードマン (Roger Friedman)  

製作総指揮 ボブ・ワインスタイン (Bob Weinstein)   ハーヴェイ・ワインスタイン (Harvey Weinstein)  

◇キャスト

俳優名役名

ジェリー・バトラー (Jerry Butler)Jerry Butler

アイザック・ヘイズ (Isaac Hayes)Isaac Hayes

シャイ・ライツ (The Chi-Lites)The Chi-Lites

サム・ムーア (Sam Moore)Sam Moore

アン・ピープルズ (Ann Peebles)Ann Peebles

ウィルソン・ピケット (Wilson Pinckett)Wilson Pinckett

カーラ・トーマス (Carla Thomas)Carla Thomas

Rufus Thomas (Rufus Thomas)Rufus Thomas

メアリー・ウィルソン (Mary Wilson)Mary Wilson

◇解説

60年代から70年代初頭のソウル黄金期を支えたアーティストの数奇な運命を、本人たちの証言をもとにたどり、今もなお現役で活動している彼らの姿を追ったドキュメンタリー。登場するのはルーファス・トーマス、娘のカーラ・トーマス、ウィルソン・ピケットほか、アン・ピーブルス、サム・ムーア、ジェリー・バトラー、シャイ・ライツ、アイザック・ヘイズ、メアリー・ウィルソンの計9アーティスト。監督は「ドント・ルック・バック」「ジギー・スターダスト」のD・A・ペネベイカーと、その長年のパートナーであるクリス・ヘジダス。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

「ソウル・サヴァイヴァー」に登場するのは、〈世界一年長のティーンエイジャー〉ルーファス・トーマス、彼の娘で〈アレサ以前のアレサ〉とも称されるカーラ・トーマス、〈いたずら“wicked ”ピケット〉の異名をとるウィルソン・ピケットほか、アン・ピーブルス、サム・ムーア、ジェリー・バトラー、シャイ・ライツ、アイザック・ヘイズ、メアリー・ウィルソンの、計9アーティスト。彼らの貴重なライヴ映像を、あますところなくフィルムに収めている。プロデューサーたちが最初に目をつけたのは、1999年に行われたハイ・スタックス(High Stacks)レコード主催による、ライヴ・イベントだった。約12時間にもおよぶそのイベントは、「サザン・ソウルのウッドストックのようだった」と、プロデューサーが後に語るほど素晴らしいものだった。そこで披露されたのが、ルーファスとカーラによる歴史的な奇跡のジョイントだった。カーラの姿は25歳以降、撮影されていなかっただけに、この作品の重要性を増すものとなった。また、同じく1999年の夏に行われたアイザック・ヘイズ(スタックスに数十曲のヒット曲を提供)のトリビュート・ショーで収録されたサム・ムーアの“When something is wrong with my baby (邦題:ぼくのベイビーになにか)”は、本作に一番長く収録されていて、〈ソウルマン〉としての威厳がストレートに伝わるパフォーマンスだ。その他のアーティストたちも、黄金期の「過去の栄光」的なものではなく、今でも生き続ける魂の歌声を披露している。今でも衰えることのない圧倒的なヴォーカル力を見せつけるサム・ムーアも、ベースにあるのは名声からの失墜というゆゆしき物語である。「あちこちでドラッグを売り歩いていた」と、ニューヨークの8番街を車で移動しながら打ち明ける。「コカインとヘロイン、ジョン・ベルーシと同じだよ」と明るく答える彼には、悲劇の淵からよみがえった〈ソウルマン〉としての誇りが宿っている。また、10余年ぶりのアルバム『It's Harder Now』の準備を始めた際のウィルソン・ピケットの陽気さも、作品にヴィヴィッドな色合いを添えている。ハンティング・ロッジでアイズレー・ブラザーズを殺そうとしたとか、ニュー・ジャージーから追放されたなど伝説的な話を残しているピケットだが、カメラに向かって6000ドルのスーツを見せびらかしたり、「ダイアナは最悪のブスだ!」とか「俺の印税返しやがれ!」などと叫ぶ姿は、屈託のないあけすけのソウル・ミュージシャンの姿を浮き彫りにさせる。カーラ・トーマスが、今や更地となったスタックスのスタジオの前で語るオーティスの思い出話など、ソウルファンならずとも心を躍らせる逸話に満ちている。そして、多くのアーティストの中でも抜群の存在感を放っているのが、ルーファス・トーマスだ。メンフィスの「もうひとりのキング」(もちろん一番知られているのはエルヴィス・プレスリー)と呼ばれ、メンフィスでエルヴィスの曲を黒人ラジオ局で初めて流したDJである。80歳を過ぎてもなお歌うことに情熱を傾け、心の底から楽しんでいる彼の姿は、音楽という枠を越え、私達に生きることの喜びを教えてくれる。残念なことに彼は本作の完成版を観ることなく、2001年12月に亡くなった。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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