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作品情報

候補者ビル・マッケイ

◇基本データ

タイトル候補者ビル・マッケイ

原題The Candidate

公開年1976年

製作国アメリカ

配給日本ヘラルド配給

◇スタッフ

監督 マイケル・リッチー (Michael Ritchie)  

製作 ウォルター・コブレンツ (Walter Coblenz)  

アソシエイト・プロデューサー ネルソン・ライジング (Nelson Rising)  

脚本 ジェレミー・ラーナー (Jeremy Larner)  

撮影 ジョン・コーティ (John Korty)  

音楽 ジョン・ルベンスタイン (John Rubenstein)  

衣装(デザイン) パトリシア・ノリス (Patricia Norris)  

字幕 清水俊二 (Shunji Shimizu)  

◇キャスト

俳優名役名

ロバート・レッドフォード (Robert Redford)Bill_McKay

ピーター・ボイル (Peter Boyle)Lucas

ドン・ポーター (Don Porter)Jarman

アレン・ガーフィールド (Allen Garfield)Klein

カレン・カールソン (Karen Carlson)Nancy

クイン・レデガー (Quinn Redeker)Jenkin

モーガン・アプトン (Morgan Upton)Henderson

メルヴィン・ダグラス (Melvyn Douglas)John_J._McKay

マイケル・ラーナー (Michael Lerner)Corliss

ケネス・トビー (Kenneth Tobey)Starkey

Chris Prey (Chris Prey)David

Joe Miksak (Joe Miksak)Neil_Atkinson

Jenny Sullivan (Jenny Sullivan)Lynn

Tom Dahlgren (Tom Dahlgren)Pilot

Gerald Hiken (Gerald Hiken)Station_Master

Leslie Allen (Leslie Allen)Mabel

Jason Goodrow (Jason Goodrow)Boy in Commercial

Robert De Anda (Robert De Anda)Jaime

Robert Goldsby (Robert Goldsby)Fleischer

Michael Barnicle (Michael Barnicle)Wilson

Lois Foraker (Lois Foraker)Large_Girl

Watts Heckler (Watts Heckler)不明

Dudley Knight (Dudley Knight)Magazine_Editor

◇解説

アメリカの上院議員選を舞台に、選挙のメカニズムに組み込まれ、操り人形と化していく若者の姿を描く。製作はウォルター・コブレンツ、監督は「ブラック・エース」のマイケル・リッチー、脚本はジェレミー・ラーナー、撮影はジョン・コーティー、音楽はジョン・ルベンスタイン、衣裳デザインはパトリシア・ノリスが各々担当。出演はロバート・レッドフォード、ピーター・ボイル、ドン・ポーター、アレン・ガーフィールド、カレン・カールソン、クイン・レデガー、モーガン・アプトン、メルヴィン・ダグラス、マイケル・ラーナーなど。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

カリフォルニア州の上院議員選は、共和党のジャーモン(ドン・ポーター)が現職議員の強みを発揮していたが、民主党は、若くて有能な弁護士ビル・マッケイ(ロバート・レッドフォード)に白羽の矢を立てた。ビルは妻ナンシー(カレン・カールソン)と幸福な生活を送り、加えて父のジョン(メルヴィン・ダグラス)は民主党の長老で、カリフォルニアの州知事をつとめたこともある。党では、ビルの選挙参謀にルーカス(ピーター・ボイル)を選びプロジェクト・チームを編成した。プロデューサー格のクライン(アレン・ガーフィールド)、マスコミ担当のヘンダーソン(モーガン・アプトン)、進行係のジェンキン(クイン・レデガー)、演説作者のコーリス(マイケル・ラーナー)……いずれも選挙にかけては、名うてのプロである。「選挙に勝つために必要なのは、政見ではなく、有権者にどうしたらいい印象を与えるかにつきる」と言うルーカスに、ビルは批判的だった。しかし、南カリフォルニアの山林で山火事が起きて、かけつけたビルとジャーモンが鉢合わせした時、ジャーモンは報道陣に、当地方を災害地区に指定すること、ジャーモン自然保護法案を提出することなどを、誇らしげに宣言した。どんな高邁な理想も、現職議員がちらつかせる公約の前では影が薄いことを、ビルは痛感するのだった。また、父の古い体質がいやで意識的に無関係であろうとしたビルも、父の有形無形の影響力を無視するわけにはいかず、協力を頼むのだった。世論調査の予想得票率は、ジャーモン54パーセント、ビル39パーセント、浮動票7パーセントと発表され、ビルは、この数字なら逆転の可能性があると思った。やがて、ビルは自分と無関係な人格が、第三者の手でつくり出され、一人歩きしはじめたのを感じた。ジャーモンがテレビの公開討論に応じた。プロジェクト・チームの活躍は最高潮に達し、ルーカスはビルの箸のあげおろしにまで口をはさんだ。討論は進んだが、敵もさる者である。ビルはルーカスたちが練りあげた草案を捨てていた。「私たちは口当りのいい言葉で話し合ってきたが、肝心なことを避けて通りました。恐怖と憎悪と暴力によって、私たちの社会が分断されている事実を無視してきたのです……」ジャーモンは不意をつかれて狼狽し、番組は終った。スタジオの控え室では、父のジョンが待っていた。満面に笑みをたたえている彼は、ビルが優位に立ったと見て、重い腰を上げた。ベテラン政治家らしい狡猾さだった。ビルの態度にも微妙な変化があらわれた。ジョンの紹介する選挙ブローカーにも抵抗を示さなかったし、ホテルへ女を連れこんで打合わせの時間に遅れたりした。そして演説会では、アメリカの栄光をたたえ、偉大な社会の一員として自覚を高めよう、と訴えた。やがて、投票日が来て、ビルが勝った。熱狂する支持者の渦を逃れた彼は、ルーカスを事務所の空室に誘うと言った。「これからどうしたらいい?」。彼の顔は、敗者のように不安気だった。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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