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作品情報

まあだだよ

◇基本データ

タイトルまあだだよ

公開年1993年

製作国日本

配給東宝

◇スタッフ

監督 黒澤明 (Akira Kurosawa)  

製作 山本洋 (ヤマモトヒロシ)   入江雄三 (イリエユウゾウ)  

プロデューサー 黒澤久雄 (クロサワヒサオ)  

アソシエイト・プロデューサー 飯泉征吉   

原作 内田百■ (ウチダヒャッケン)  

脚本 黒澤明 (Akira Kurosawa)  

撮影 斎藤孝雄 (サイトウタカオ)   上田正治 (Masaharu Ueda)  

音楽 池辺晋一郎 (イケベシンイチロウ)  

美術 村木与四郎 (Yoshiro Muraki)  

編集 黒澤明 (Akira Kurosawa)  

衣装(デザイン) 黒澤和子 (クロサワカズコ)  

録音 西崎英雄 (ニシザキヒデオ)  

スクリプター 徳間康快 (トクマヤスヨシ)   木暮剛平    末弘嚴彦    野上照代 (ノガミテルヨ)   本多猪四郎 (Ishiro Honda)  

スチール 原田大三郎 (ハラダダイザブロウ)  

助監督 小泉尭史   

照明 佐野武治 (サノタケジ)  

◇キャスト

俳優名役名

松村達雄 (マツムラタツオ)先生

香川京子 (カガワキョウコ)奥さん

井川比佐志 (イガワヒサシ)高山

所ジョージ (トコロジョージ)甘木

油井昌由樹 桐山

寺尾聰 (テラオアキラ)沢村

小林亜星 (コバヤシアセイ)亀山(和尚)

日下武史 (Takeshi Kusaka)小林(主治医)

◇解説

『百鬼園随筆』などの随筆家・内田百8fa5acとその門下生たちとの心のふれ合いを様々なエピソードで綴るドラマ。「八月の狂詩曲」(91)に続く黒澤明監督の三十作目であり、「姿三四郎(1965)」でデビュー以来監督生活五十周年目という記念すべき作品。「影武者」以来演出補佐を務めた名パートナー・本多猪四郎はこの作品を最後に本年二月二十八日死去した。主人公の先生役には「どですかでん」以来の黒澤作品出演となる松村達雄が扮し、また門下生の一人として所ジョージが黒澤作品に初出演をして話題となった。キネマ旬報ベストテン第十位。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

昭和一八年の春。先生は生徒たちへ、作家活動に専念するため、学校を去ることを告げた。生徒たちは『仰げば尊し』を歌い敬愛する先生を送る。退職後に引っ越した家にも、高山、甘木、桐山、沢村ら門下生たちが遊びにやって来る。といっても皆、中年のいい大人なのだが。ある日、先生の家で還暦の祝宴が開かれた。先生と奥さん、門下生たちの馬鹿鍋を囲みながらの楽しい会話が弾むが、戦時下のこと、空襲で水をさされてしまう。先生の家は空襲で焼けてしまい、知人の厚意で貸してもらった、三畳一間の堀建小屋暮らしを余儀なくされる。先生と奥さんは狭いこの小屋で夏、秋、冬、春……三年半を暮らす。昭和二一年の晩春、門下生たちの画策で第一回『摩阿陀会』が開かれた。元気な先生はなかなか死なない、そこを洒落で死ぬのは『まあだかい?』というわけだ。吉例となっていくビールを飲み乾して先生は『まあだだよ!』と答える。宴会は盛り上がり、混乱の極致である。門下生たちの尽力で新しい家ができた。先生はお礼の申しようもないと感謝し、幸せそうである。猫を抱いた奥さんも嬉しそうだ。ある日、先生もお気に入りの猫、ノラがふいに失踪する。以来先生は哀しみにくれる毎日を過ごす。ノラを捜す周囲の人たちの善意に、先生の胸は感激でいっぱいになった。昭和三七年、晩春。第十七回の『摩阿陀会』。先生の髪は白くなり、門下生たちは子供や孫を同伴しての出席である。先生は小さな子供たちへ言葉を贈る。『みんな、自分が本当に好きなものを見つけて下さい……』。途中で体調をくずした先生は、門下生に付き添われて家へ帰る。布団の中で眠る先生は、なんだか楽しそうな顔をしている。先生は夢を見ているらしい。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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