白扇 みだれ黒髪
| ◇基本データ |
|
| タイトル | 白扇 みだれ黒髪 |
|
| 公開年 | 1956年 |
|
| 製作国 | 日本 |
|
| 配給 | |
|
| ◇スタッフ |
|
|
監督
|
河野寿一 (コウノトシカズ) |
|
|
原作
|
邦枝完二 (クニエダカンジ) |
|
|
脚色
|
橋本忍 (Shinobu Hashimoto) |
|
|
企画
|
大森康正 (オオモリヤスマサ) |
|
|
撮影
|
坪井誠 (ツボイマコト) |
|
|
音楽
|
深井史郎 (フカイシロウ) |
|
|
美術
|
吉村晟 (ヨシムラアキラ) |
|
|
録音
|
中山茂二 (ナカヤマシゲジ) |
|
|
照明
|
山根秀一 (ヤマネヒデイチ) |
|
| ◇解説 |
|
| 朝日新聞連載の邦枝完二の小説を「生きとし生けるもの」の橋本忍が脚色、「名君剣の舞」の河野寿一が監督、「若さま侍捕物帳 地獄の皿屋敷 べらんめえ活人剣」の坪井誠が撮影を担当した。主なる出演者は、「剣豪二刀流」の東千代之介、長谷川裕見子、「警視庁物語 逃亡五分前」の伊藤久哉、「名君剣の舞」の田代百合子、「水戸黄門漫遊記 幽霊城の佝僂男」の坂東簑助、「早春」の東野英治郎など。 |
|
| ◇ストーリー | ※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。 |
|
| 文政八年五月の山王祭の当日、江戸中村座の金主大久保今助はスリに財布をすられた。非役の直参田宮伊右衛門はそれを取り返し今助に戻したが、それを恩にきせて礼金を今助からせしめた。その悪党ぶりを見た三世菊五郎は作者の四世鶴屋南北に、ああいう化物侍を書いてくれと頼んだ。伊右衛門には妻の以和があったが、彼は以和の妹で松平丹波守の下屋敷の奥女中をしている以志を愛していた。二人の悲しい男女の逢瀬を今助から知らされた南北はあらためて伊右衛門に会った。伊右衛門は愛する以志の、下屋敷における肩身をひろくするために、松平藩鶴姫一行の河原崎座総見を計った。その金は、すぐる夜辻斬りによって得た金を餌に貪欲な密貿易業者の堺屋からゆすったものであった。南北は伊右衛門の同僚鈴木貢に会い、伊右衛門転落の理由を知った。清廉潔白に過ぎた伊右衛門は非役御免を願うためには賄賂が必要であることを強要され若い夢を破られたのがその第一歩であった。貞淑な以和の心尽しも夫の心を元に戻すことは出来なかった。以志と同じ家中の安川大次郎は以志を恋していたがか、以志と伊右衛門との関係を知るや、怒って伊右衛門に決闘を申し込んだ。一方、堺屋に追われた以志を救った南北は彼女から一切をきいた。また伊右衛門は、いつかの辻斬りの犠牲者が南北の姪で芸者の艶吉の許婚者の父だったことを知り、己の所業を嫌悪した。決闘の場所護持院カ原で大次郎を倒した伊右衛門は以志を連れて江戸を去ろうとしたが失敗し、隅田川で心中した。妹と夫の関係を知った以和も川に落ちて死んだ。泥杭に顔を打ち、凄惨な形相の以和の死顔を見て「これだッ」と南北は叫んだ。かくて文政八年乙酉八月、南北一代の傑作「東海道四谷怪談」は完成したのである。 |
|
(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan