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作品情報

消えた中隊

◇基本データ

タイトル消えた中隊

公開年1955年

製作国日本

配給

◇スタッフ

監督 三村明 (ミムラアキラ)  

製作 星野和平 (ホシノカズヒラ)  

原作 井手雅人 (イデマサト)  

脚本 黒澤明 (Akira Kurosawa)   菊島隆三 (キクシマリュウゾウ)  

撮影 三村明 (ミムラアキラ)  

音楽 大森盛太郎 (オオモリセイタロウ)  

美術 高田一郎 (タカダイチロウ)  

録音 根岸寿夫 (ネギシヒサオ)  

照明 山下馨 (ヤマシタカオル)  

◇キャスト

俳優名役名

辰巳柳太郎 (タツミリュウタロウ)香川大尉

河村憲一郎 (カワムラケンイチロウ)岸中尉

松木悟郎 (マツキゴロウ)清水一等兵

大山克巳 (オオヤマカツミ)田端上等兵

清水彰 (シミズアキラ)藤倉中佐

石山健二郎 (イシヤマケンジロウ)新田中佐

東大二郎 (アズマダイジロウ)青木一等兵

茂木昇二郎 (モギショウジロウ)富岡

寺津四六 伊東

島田正吾 (Shogo Simada)満州浪人

島崎雪子 (シマザキユキコ)ハル子

菊野明子 (キクノアキコ)朋輩A

山村くに子 (ヤマムラクニコ)朋輩B

沢耕二 (サワコウジ)西尾上等兵

梅原道子 (ウメハラミチコ)李梅蘭

野村清一郎 (ノムラセイイチロウ)部隊長

マルカロフ 神父

◇解説

井手雅人作の小説『池の塩』を「七人の侍」の黒澤明と「黒い潮」の菊島隆三が共同脚色した三村明の監督第一回作品。撮影は三村明自ら担当、音楽は「初姿丑松格子」の大森盛太郎である。出演者は「平手造酒(1954)」の辰巳柳太郎、島田正吾はじめ新国劇が総出演のほか「初姿丑松格子」の島崎雪子、「かくて夢あり」の梅原道子などである。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

昭和十六年六月、香川大尉は、黒竜江をはさんでソ連領のセミドムカ地域と対峠している北満の監視哨に、隊長として赴任した。前任の岸中尉は温厚な中年男で、部下はじめ部落民の信頼をかちえていたが、コチコチの香川大尉は、岸中尉のやり方にあき足らず、早速猛訓練を始めた。ある日駐屯地の街の料亭で、司令部参謀の新田中佐の歓迎会が開かれた。酒に酔って露台に倒れていた香川大尉は、新田中佐、部隊参謀藤倉中佐、それに得体の知れぬ満洲浪人達が、ソ連との戦争を誘発しようと密議をこらしているのを聞いてしまった。香川は自決を強いられたが許され、その代りにソ連との戦闘開始の端緒を強引に掴めという無理な命令を下された。重く沈む香川の心を慰めるのは、街の料亭の女ハル子だけであった。ハル子を通して岸中尉の真情を知った香川は、胸襟を開いて語り合いたい気持に襲われたが、何故か出来なかった。統帥部からの南進命令に、一刻の余裕もなくなった新田中佐等があせり出した折も折、ボールを拾おうとして河に落ちた部落民の子にソ連が発砲するという事件が起った。折もよしと、藤倉中佐等は直ちに攻撃命令を出したが、岸中尉は子供を助けようと発砲を制止した。新田中佐は自分等の企図したことの露見を恐れ、岸中尉の命令違反をたてに、中尉以下監視哨全員を抹殺せよと恐るべき命令を発した。香川大尉の必死の努力も空しく、岸中尉以下の兵隊、部落民は同じ味方の砲撃にせん滅された。香川は、この叛乱事件の証人として死ぬことも許されず、激しい砲声の中にもだえるのみであった。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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