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作品情報

黒い画集 あるサラリーマンの証言

◇基本データ

タイトル黒い画集 あるサラリーマンの証言

公開年1960年

製作国日本

配給東宝

◇スタッフ

監督 堀川弘通 (ホリカワヒロミチ)  

製作 三輪礼二 (ミワレイジ)  

原作 松本清張 (マツモトセイチョウ)  

脚色 橋本忍 (Shinobu Hashimoto)  

撮影 中井朝一 (Asakazu Nakai)  

音楽 池野成   

美術 村木忍 (ムラキシノブ)  

録音 藤好昌生 (フジヨシマサオ)  

照明 森弘充   

◇キャスト

俳優名役名

小林桂樹 (コバヤシケイジュ)石野貞一郎

中北千枝子 (ナカキタチエコ)石野邦子

平山瑛子 (ヒラヤマエイコ)石野君子

依田宣 (ヨダ)石野忠夫

原知佐子 (ハラチサコ)梅谷千恵子

織田政雄 (オダマサオ)杉山孝三

菅井きん (スガイキン)杉山ミサエ

小西瑠美 (コニシルミ)岩本夏江

江原達怡 (エハラタツヨシ)松崎

児玉清 (コダマキヨシ)森下

中村伸郎 (ナカムラノブオ)竹田

小栗一也 (オグリカズヤ)田辺

佐田豊 (サダユタカ)古川

三津田健 (ミツダケン)岡崎

西村晃 (ニシムラコウ)奥平

平田昭彦 (ヒラタアキヒコ)岸本

八色賢典 小松

小池朝雄 (Asao Koike)早川

佐々木孝丸 (ササキタカマル)裁判官

一の宮あつ子 (イチノミヤアツコ一ノ宮敦子)食料品店おかみ

中丸忠雄 (ナカマルタダオ)戸山正太郎

家田佳子 (イエダ)ハイティーン

西条康彦 (サイジョウヤスヒコ)果物屋の店員

◇解説

週刊朝日に連載中の松本清張『黒い画集』の中の一編『証言』の映画化。「空港の魔女」の橋本忍が脚色し、「裸の大将」の堀川弘通が監督した。撮影は「新・三等重役」の中井朝一。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

東和毛織の管財課長・石野は、妻と子供二人の家庭生活も円満でありながら、同じ課の事務員梅谷との情事を楽しんでいた。七月十六日の木曜日も、いつものように石野は、会社が終ると新大久保のアパートに梅谷を訪ねた。その帰途、駅の近くで近所に住む保険外交員の杉山とすれちがい挨拶をかわしてしまった。妻には、遅くなった理由を渋谷で映画を見て来たからだと言った。三日後、石野は刑事の訪問を受けた。十六日の午後九時三十分頃、新大久保で杉山に会ったかどうかと質問された。会ったと言えば、梅谷との関係を洗いざらいにしなければならない。破滅を意味した。石野は、会った覚えはないと答えた。その夜、杉山が向島の若妻殺しの容疑者として逮捕された。転ばぬ先の杖と、石野は梅谷を品川のアパートへ移転させた。彼は杉山が犯人でないことを知った。犯行は、杉山と会った時間に、向島で起っていたのだ。が、石野は証言台でも「会った事実はない」と証言した。杉山の「どうして嘘を言うのですか」という絶叫を聞き流しながら。--部長の甥の小松が、梅谷と結婚したいと言い出した。梅谷もすべてを清算する機会だという。石野も、波風の立たぬ生活に戻ろうと決心した。アパートに行くと、梅谷が学生の松崎と只ならぬ関係を結んでいた。梅谷は、松崎が石野と彼女の間柄をタネに脅迫したのだという。松崎は社に現われ、石野に五万円を要求した。松崎は与太者の早川に借りた麻雀の金に苦しんでいたのだ。石野は三万円で手をうつことにした。約束の日、約束の時間には間があるので、映画を見、アパートへ行った。が、石野を待っていたのは松崎の死体だった。暗がりのため、石野の上着、指の先まで被害者の血が附いた。石野は逮捕された。弁解は信用されなかった。刑事は前も映画、今度も映画と言って笑った。七月十六日の夜、杉山に会ったことを石野は語った。--石野は釈放された。しかし、これから一体彼は何をしたらいいというのだろう。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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