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作品情報

神々の深き欲望

◇基本データ

タイトル神々の深き欲望

公開年1968年

製作国日本

配給日活

◇スタッフ

監督 今村昌平 (イマムラショウヘイ)  

製作 山野井正則 (ヤマノイマサノリ)  

脚本 今村昌平 (イマムラショウヘイ)   長谷部慶治   

企画 今村プロダクション (イマムラプロダクション)  

撮影 栃沢正夫 (トチザワマサオ)  

音楽 黛敏郎 (Toshiro Mayuzumi)  

美術 大村武 (オオムラタケシ)  

編集 丹治睦夫   

録音 紅谷愃一 (Kenichi Beniya)  

スクリプター 土屋豊(1) (ツチヤユタカ)  

照明 岩木保夫 (イワキヤスオ)  

◇キャスト

俳優名役名

三國連太郎 (ミクニレンタロウ)太根吉

河原崎長一郎 (カワラサキチョウイチロウ)太亀太郎

沖山秀子 (オキヤマヒデコ)太トリ子

嵐寛寿郎 (アラシカンジュウロウ嵐寛壽郎)太山盛

松井康子 (マツイヤスコ)太ウマ

加藤嘉 (カトウヨシ)竜立元

原泉 (ハラセン)竜ウナリ

浜村純 (ハマムラジュン)里徳里

中村たつ (ナカムラタツ)里ウト

水島晋 (ミズシマススム)麓金朝

北村和夫 (キタムラカズオ)刈谷

小松方正 (コマツホウセイ)島尻

殿山泰司 (トノヤマタイジ)比嘉

徳川清 (トクガワキヨシ)山城

石津康彦 (イシヅヤスヒコ)土持

細川ちか子 (ホソカワチカコ)東夫人

扇千景 (オウギチカゲ)刈谷夫人

◇解説

「東シナ海」の今村昌平と長谷部慶治が共同でシナリオを執筆し、「人間蒸発」の今村昌平が、神話的伝統を受けついで生活する沖縄の一孤島を舞台に、因襲や近代化と闘う島民の生活を描いた。撮影は、栃沢正夫。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

今日もまた大樹の下で、いざりの里徳里が蛇皮線を弾きながら、クラゲ島の剣世記を語っていた。この島は、今から二十余年前、四昼夜にわたる暴風に襲われ津波にみまわれた。台風一過、島人たちは、根吉の作っている神田に真赤な巨岩が屹立しているのを発見した。神への畏敬と深い信仰を持つ島人たちは、この凶事の原因を詮議した。そして、兵隊から帰った根吉の乱行が、神の怒りに触れたということになった。根吉と彼の妹ウマの関係が怪しいとの噂が流布した。区長の竜立元は、根吉を鎖でつなぎ、穴を掘って巨岩の始末をするよう命じた。その日からウマは竜の囲い者になり、根吉の息子亀太郎は若者たちから疎外された。そんなおり、東京から製糖会社の技師刈谷が、水利工事の下調査に訪れた。文明に憧れる亀太郎は、叔母のウマから製糖工場長をつとめる亀に頼んでもらい、刈谷の助手になった。二人は島の隅々まで、水源の調査をしたが、随所で島人たちの妨害を受けて、水源発見への情熱を喪失していった。刈谷は、ある日亀太郎の妹で白痴娘のトリ子を抱いた。トリ子の魅力に懇かれた刈谷は、根吉の穴掘りを手伝い、クラゲ島に骨を埋めようと、決意するのだった。だが、会社からの帰京命令と竜の説得で島を去った。一方、根吉は、穴を掘り続け、巨岩を埋め終る日も間近にせまっていた。ところが、そこへ竜が現われ、仕事の中止を命じた。根吉は、二十余年もうち込んできた仕事を徒労にしたくなかった。根吉は頑として竜の立退き命令をきき入れなかった。豊年祈祷の祭りの夜、竜はウマを抱いたまま死んだ。そのあとで、根吉は、妹ウマを連れて島を脱出した。小舟の中で二人は抱きあったが、島から逃れることはできなかった。亀太郎を含めた青年たちに、根吉は殴り殺され、海中の鮫に喰いちぎられた。ウマは帆柱に縛られたまま、いずことも知れず消えていった。五年後、クラゲ島は観光客で賑っていた。亀太郎は一度東京へ行ったが、いつの間にか島に戻り、今は蒸気機関車の運転手をしている。そしてトリ子は岩に化身して刈谷を待ち焦がれているという。里徳里が今日もまたクラゲ島の創世記を観光客に蛇皮線で弾き語っていた。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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