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作品情報

執炎

◇基本データ

タイトル執炎

公開年1964年

製作国日本

配給日活

◇スタッフ

監督 蔵原惟繕 (クラハラコレヨシ)  

原作 加茂菖子 (カモ)  

脚色 山田信夫 (ヤマダノブオ)  

企画 大塚和 (オオツカカノ)  

撮影 間宮義雄 (マミヤヨシオ)  

音楽 黛敏郎 (Toshiro Mayuzumi)  

美術 松山崇 (マツヤマタカシ)  

編集 鈴木晄 (スズキアキラ)  

録音 福島信雅 (フクシマノブマサ)  

スチール 目黒祐司 (メグロユウジ)  

照明 吉田一夫 (ヨシダカズオ)  

◇キャスト

俳優名役名

浅丘ルリ子 (アサオカルリコ)久坂きよの

松尾嘉代 (マツオカヨ)妹あやの

信欣三 (シンキンゾウ)

細川ちか子 (ホソカワチカコ)

伊丹十三 (Juzo Itami)吉井拓治

平田大三郎 (ヒラタダイザブロウ)弟秀治

奈良岡朋子 (ナラオカトモコ)

芦川いづみ (アシカワイヅミ)野原泰子

上野山功一 (ウエノヤマコウイチ)夫則義

河上信夫 (カワカミノブオ)

宇野重吉 (Jukichi Uno)小島

山田禅二 (ヤマダゼンジ)老いた漁師A

村田寿男 老いた漁師B

千代田弘 (チヨダヒロシ)老いた漁師C

紀原土耕 老いた漁師D

土田義雄 (ツチダヨシオ)老いた漁師E

澄川透 (スミカワトオル)馬車曳き

◇解説

加茂菖子の同名小説を「暗殺」の山田信夫が脚色「黒い太陽」の蔵原惟繕が監督した女性ドラマ。撮影は「おんなの渦と淵と流れ」の間宮義雄。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

日本海の波が打ち寄せる山陰の浜辺で、一人の女が命を断った。七年前種々にとりざたされた噂も、今では人々がその青春を讃え、美しい供養をいとなんでいる。浜の男拓治が初めてきよのに会ったのは、十三の時であった。やがて水産学校を卒業した拓治は山で再びめぐり会ったきよのに、神秘的な美しさを感じた。きよのは、山奥の一角にある平家部落の娘であったが、二人の愛情は古い因習を破って結ばれた。しかし、二人の結婚生活は、戦争のため中断をよぎなくされた。召集された拓治を送ったきよのの節操ある生活は、村人の賞讃の的であったがきよのの胸中は、空しいものがあった。戦局の激しさにつれて、戦死者もふえ、拓治も佐世保病院で傷病生活を送っていた。右脚の損傷により生命の危険にさらされた拓治は、きよのの看病で奇蹟的に回復した。水入らずで闘病生活をするため建てられた山小屋で、日増に笑い声が聞こえるようになった。そして漁師として逞しく働きだした拓治ときよのは、戦争の恐怖におののきながら、狂ったように愛を確かめあっていた。そんな時きよのは親友の泰子の夫が戦死したのを聞き、恐怖から拓治への独占欲は深まっていった。ついに、拓治のもとに赤紙が舞いこんだ。しかし、一途なきよのの姿に拓治は、言葉をのんだ。愛蔵の能面をつけて舞うきよのの姿は、きよのの執念の叫びであった。拓治は出征した。きよのは、拓治の思い出を抱いてさまよい、凍てついた山道にお百度を踏んだ。思いつめた疲労から倒れたきよのは、こんこんと眠りつづけた。六月の初め拓治は南の海に散華した。事実を知らされず、やがて意識を回復したきよのは、仏壇の拓治の写真を見て全てをさとり、黒髪を切り仏壇に供えて、拓治の命を奪った海に静かに身を沈めた。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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