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作品情報

切腹

◇基本データ

タイトル切腹

公開年1962年

製作国日本

配給松竹

◇スタッフ

監督 小林正樹 (コバヤシマサキ)  

製作 細谷辰雄 (ホソヤタツオ)  

原作 滝口康彦   

脚色 橋本忍 (Shinobu Hashimoto)  

撮影 宮島義勇 (ミヤジマヨシオ)  

音楽 武満徹 (Toru Takemistu)  

美術 大角純一 (オオスミジュンイチ)   戸田重昌 (Shigemasa Toda)  

編集 相良久 (サガラヒサシ)  

録音 西崎英雄 (ニシザキヒデオ)  

照明 蒲原正次郎 (カモハラショウジロウ)  

◇キャスト

俳優名役名

仲代達矢 (Tatsuya Nakadai)津雲半四郎

岩下志麻 (イワシタシマ)津雲美保

石浜朗 (イシハマアキラ)千々岩求女

稲葉義男 (イナバヨシオ)千々岩陣内

三國連太郎 (ミクニレンタロウ)斎藤勘解由

三島雅夫 (ミシママサオ)稲葉丹後

丹波哲郎 (Tetsuro tanba)沢潟彦九郎

中谷一郎 (Ichiro Nakaya)矢崎隼人

青木義朗 (アオキヨシロウ)川辺右馬介

井川比佐志 (イガワヒサシ)井伊家使番A

小林昭二 (コバヤシアキジ)井伊家使番B

武内亨 (タケウチトオル)井伊家使番C

天津七三郎 小姓

安住譲 (アズミジョウ)新免一郎

佐藤慶 (Kei Sato)福島正勝

松村達雄 (マツムラタツオ)清兵衛

林孝一 (ハヤシコウイチ)代診

富田仲次郎 (トミタナカジロウ冨田仲次郎)人足組頭

五味勝雄 (ゴミカツオ)槍大将

◇解説

サンデー毎日大衆文芸賞入選作として、昭和三十三年十月号の同誌上に発表された滝口康彦原作「異聞浪人記」より「八百万石に挑む男」の橋本忍が脚色、「からみ合い」の小林正樹が監督した異色時代劇。撮影は「お吟さま(1962)」の宮島義男。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

寛永七年十月、井伊家上屋敷に津雲半四郎と名乗る浪人が訪れた。「切腹のためにお庭拝借……」との申し出を受けた家老斎藤勘解由は、春先、同じ用件で来た千々岩求女なる者の話をした。窮迫した浪人者が切腹すると称してなにがしかの金品を得て帰る最近の流行を苦々しく思っていた勘解由が、切腹の場をしつらえてやると求女は「一両日待ってくれ」と狼狽したばかりか、刀は竹光を差しているていたらくで舌かみ切って無惨な最後をとげたと--。静かに聞き終った半四郎が語りだした。求女とは半四郎の娘美保の婿で、主君に殉死した親友の忘れ形見でもあった。孫も生れささやかながら幸せな日が続いていた矢先、美保が胸を病み孫が高熱を出した。赤貧洗うが如き浪人生活で薬を買う金もなく、思い余った求女が先ほどの行動となったのだ。そんな求女にせめて待たねばならぬ理由ぐらい聞いてやるいたわりはなかったのか。武士の面目などとは表面だけを飾るもの……。半四郎は厳しく詰め寄った。そして、井伊家の武男の家風を誇って威丈高の勘解由に、半四郎はやおら懐中より髷を三つ取り出した。沢潟彦九郎、矢崎隼人、川辺右馬之介、髪についた名の三人は求女に切腹を強要した者たちで、さきほど半四郎が介錯を頼んだ際、病気と称して現れなかった井伊家きっての剣客たちである。隼人、右馬之介はたった一太刀、神道無念一流の達人彦九郎だけは数合刀を合わせたものの、十七年ぶりに刀を抜いた半四郎の敵ではなかった。高々とあざけり笑う半四郎に家臣達が殺倒した。荒れ狂う半四郎は井伊家先代の鎧兜を蹴倒し、数人を斬り倒して種ヶ島に打取られた。半四郎は切腹、自刃した彦九郎や斬殺された者はいづれも病死という勘解由の処置で、井伊家の武勇は以前にもまして江戸中に響き老中よりも賞讃の言葉があった。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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