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作品情報

山河あり

◇基本データ

タイトル山河あり

公開年1962年

製作国日本

配給松竹

◇スタッフ

監督 松山善三 (マツヤマゼンゾウ)  

製作 月森仙之助   

脚本 久板栄二郎 (ヒサイタエイジロウ)   松山善三 (マツヤマゼンゾウ)  

企画 木下恵介 (キノシタケイスケ)  

撮影 楠田浩之 (クスダヒロユキ)  

音楽 木下忠司 (キノシタタダシ)  

美術 戸田重昌 (Shigemasa Toda)  

編集 杉原よ志 (スギハラヨシ)  

録音 松本隆司 (マツモトリュウジ)  

スクリプター 堺謙一   

照明 豊島良三   

◇キャスト

俳優名役名

田村高廣 (タムラタカヒロ)井上義雄

高峰秀子 (タカミネヒデコ)井上きしの

早川保 (ハヤカワタモツ)長男春男

ミッキー・カーチス (ミッキー・カーチス)次男明

小林桂樹 (コバヤシケイジュ)郷田久平

久我美子 (クガヨシコ)郷田すみ

石浜朗 (イシハマアキラ)長男一郎

桑野みゆき (クワノミユキ)長女さくら

加藤嘉 (カトウヨシ)芹沢金兵衛

三井弘次 (ミツイコウジ)儀間猛

清水将夫 (シミズマサオ)黒川

河野秋武 (コウノアキタケ)木村

◇解説

久板栄二郎と「酔っぱらい天国」の松山善三が共同で脚本を執筆、松山善三が監督した夫婦の苦闘物語。撮影は「今年の恋」の楠田浩之。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

大正七年。日本人移民の一団がハワイへやって来た。その中には、井上義雄ときしの夫婦やこれから嫁入りしようとする少女すみがいた。ハワイの土は冷たく固く、帰ることも出来ない人々はただ黙々と亜熱帯の畑ととりくむのだった。そして十年、人々の努力は報いられ、井上は日本語学校の教師に、妻は小さな食料店主になっていた。またすみは郷田と結婚しクリーニング店を経営。今では、井上家には春男と明、郷田家には一郎とさくらとそれぞれ子供があった。そしてまた七年--。さくらと明はハイスクールを卒業した。一方故国日本は、満州事変、支那事変、国際連盟脱退と次第に戦争への道を歩いていた。この雲行きを心配する一世たちと反対に、二世の子供たちは一向に無関心だった。そんな時、井上は心臓麻痺であっけなく死んだ。きしのは、次男の明を伴なって夫の遺骨と共に日本へ向った。世界情勢はますます悪化し、昭和十六年、ついに日本海軍の真珠湾奇襲が行なわれた。日本で親せきの家に身をよせていたきしのたちは茫然とした。同じ頃ハワイでは、二世たちが、二世部隊として出陣した。母を日本軍に射殺された一郎、そしてさくらの恋人春男も志願し、四四二部隊として出動した。砲火のイタリア戦線で戦う春男と一郎。やがて戦争は末期症状をみせて来た。一方日本では、明がアメリカ人として収容所にとらわれていた。冷たい壁の中の生活に胸をやられた明は、物置の隅に住むきしののもとへ帰された。母子の寒さにふるえる生活は続き、やがて明はボロ切れのように死んでいった。そして戦争は終った。終戦を迎えた日本に進駐して来た一郎から、春男の死が知らされたのはそれから間もなくだった。二人の息子を失ったきしのの嘆きははかり知れなかった。明の墓の土を持って、きしのはハワイへ戻った。そこで亡き春男の墓地を訪ずれたきしのの息子を返せと泣きさけぶ声は、ハワイの空へひびきわたっていった。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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