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作品情報

二十歳の原点

◇基本データ

タイトル二十歳の原点

公開年1973年

製作国日本

配給東宝

◇スタッフ

監督 大森健次郎 (オオモリケンジロウ)  

製作 金子正且   

原作 高野悦子 (タカノエツコ)  

脚本 重森孝子 (シゲモリタカコ)   森谷司郎 (モリタニシロウ)  

企画 小林八郎 (コバヤシハチロウ)  

撮影 中井朝一 (Asakazu Nakai)  

音楽 小野崎孝輔   

美術 樋口幸男 (ヒグチユキオ)  

編集 山地早智子   

録音 原島俊男 (ハラシマトシオ)  

スクリプター 橋山直己 (ハシヤマナオミ)  

助監督 松沢一男 (マツザワカズオ)  

照明 羽田昭三 (ハネダショウゾウ)  

◇キャスト

俳優名役名

角ゆり子 (スミユリコ)高野悦子

鈴木瑞穂 (スズキミズホ)高野昌彦

福田妙子 (フクダタエコ)高野妙子

高林由紀子 (タカバヤシユキコ)高野芳子

丹波義隆 (タンバヨシタカ)高野昌夫

大門正明 (ダイモンマサアキ)渡辺

地井武男 (チイタケオ)鈴木

富川■夫 中村

川島育恵 (カワシマイクエ)牧野

津田京子 (ツダキョウコ)松田

京千英子 (キョウチエコ)下宿のおばさん

北浦昭義 (キタウラアキヨシ)マスター

渡辺ふみ子 (ワタナベフミコ)ウェイトレス

八木啓子 (ヤギケイコ)ウェイトレス

モーデン・ティム 外人客

◇解説

二十歳で自ら命を断った女子大生・高野悦子が遺した日記集の映画化で、揺れ動く青春の愛と死を描く。脚本は「俺たちの荒野」の重森孝子と「放課後」の森谷司郎、監督は新人大森健次郎、撮影は「初めての愛」の中井朝一がそれぞれ担当。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

昭和44年6月24日、午前2時36分ごろ、国鉄山陰線に若い女が飛び込み、即死した。その娘は高野悦子、二十歳。立命館大学文学部史学科三年。遺書はなく、大学ノートに十数冊の横書きの日記が遺された--。一月二日、悦子は郷里の宇都宮で二十歳の誕生日を迎えた。何となくイライラする毎日。三日を過ぎると京都の下宿に戻った。その頃、学園紛争は連鎖反応的に日本全国に拡がり、悦子の立命館大学も例外ではなかった。バリケード、機動隊、赤ハタ……。機動隊の棍棒で殴られ血を流しながら連行されていく渡辺委員長の美しい顔を目前に見て、悦子は何かしなければ、でも何をすれば……と思う。ある日、迷いの中から悦子は目覚めた。学生闘争から挫折していく牧野ら友人たち、目の前で逮捕された時の渡辺の目。荒れ果てた教室の中で、悦子が見たものは、自分自身の姿であり、戦う相手は自分自身であるということ。長い髪の毛を切り、ホテルでウェイトレスのアルバイトを始めた。ある日、下宿に父が尋ねて来た。授業料を使い込みしたこと、髪を切ったことを責められた。父を送っての帰途、スナックで悦子は初めて酒を飲んだ。そこのマスターは、アルバイト先の鈴木主任と同級生だった。彼との会話のうちに、鈴木に対しての愛を意識した。悦子は学校への、親へのささやかな自分自身の抵抗として、試験放棄、授業料不払いを決意する。鈴木への激しい思い、4月。新入生を迎えた大学は、正に平和そのもの。これは偽の平和だ。あの渡辺の残していったものは、どこへ行ってしまったのか……。悦子は、自分独りでも戦おうと思った。両親との訣別、孤独との戦い、未熟であることの認識。メーデーの日。偽りの平和に甘んじる人々の表情を見て絶望する悦子。この日、鈴木への激しい思慕を胸に、バイト先の京大生中村とデイトをした。酒、夕バコ、中村との生活、空っぽの満足の空間にさまよう悦子。すべての事を忘却し、誰にも自分の深部に立ち入らせない。暗い夜だけが悦子のただ一人の友となる。そして酒と睡眠薬。悦子は永遠の旅に出る……。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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