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作品情報

ツィゴイネルワイゼン

◇基本データ

タイトルツィゴイネルワイゼン

公開年1980年

製作国日本

配給

◇スタッフ

監督 鈴木清順 (Seijun Suzuki)  

製作 荒戸源次郎 (アラトゲンジロウ)  

脚本 田中陽造 (タナカヨウゾウ)  

企画 伊東謙二 (イトウケンジ)  

撮影 永塚一栄 (ナガツカカズエ)  

音楽 河内紀   

美術 木村威夫 (Takeo Kimura)   多田佳人   

編集 神谷信武   

録音 岩田広一 (イワタヒロカズ)  

スクリプター 荒木経惟 (アラキノブヨシ)  

助監督 山田純生 (ヤマダスミオ)  

照明 大西美津男 (オオニシミツオ)  

◇キャスト

俳優名役名

原田芳雄 (ハラダヨシオ)中砂糺

大谷直子 (オオタニナオコ)小稲

真喜志きさ子 (マキシキサコ)妙子

麿赤児 (マロアカジ)先達

樹木希林 (キキキリン)キミ

木村有希 盲目の若い女

玉寄長政 盲目の若い男

佐々木すみ江 (ササキスミエ)宿の女中

夢村四郎 (ユメムラシロウ)青地家の書生

米倉ゆき (ヨネクラユキ)豊子

江の島るび (エノシマルビ)女給

紅沢ひかる 看護婦

渡辺忠臣 (ワタナベ)盲目のこども

間崇史 盲目のこども

小田美知 おひさ

中沢青六 漁師

内山信子 (ウチヤマ)女達

堀妙子 女達

石井まさみ (イシイマサミ)女達

川平京子 女達

山谷初男 (ヤマヤハツオ)巡査

相倉久人 青地家の来客

玉川伊佐男 (タマガワイサオ)甘木医師

大楠道代 (オオクスミチヨ)青地周子

藤田敏八 (Toshiya Fujita)青地豊二郎

◇解説

特設映画館を作って各地で映画を上映して回るという日本映画の新しい形を目指すことで注目を集めるシネマ・プラセットの第一回作品で、最初の公開は東京タワーの駐車場に作られたドーム型特設劇場で行われた。昭和初期、一枚の奇妙なSP盤に取り憑かれた二組の男女と一人の女を描く。脚本は「おんなの細道 濡れた海峡」の田中陽造、監督は「悲愁物語」の鈴木清順、撮影は「殺しの烙印」の永塚一栄がそれぞれ担当。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ドイツ語学者、青地豊二郎と友人の中砂糺の二人が海辺の町を旅していた。二人の周囲を、老人と若い男女二人の盲目の乞食が通り過ぎる。老人と若い女は夫婦で、若い男は弟子だそうだ。青地と中砂は宿をとると、小稲という芸者を呼んだ。中砂は旅を続け、青地は湘南の家に戻る。歳月が流れ、青地のもとへ中砂の結婚の知らせが届いた。中砂家を訪れた青地は、新妻、園を見て驚かされた。彼女は、あの旅で呼んだ芸者の小稲と瓜二つなのである。その晩、青地は作曲家サラサーテが自ら演奏している一九○四年盤の「ツィゴイネルワイゼン」のレコードを中砂に聴かされた。この盤には演奏者のサラサーテが伴奏者に喋っているのがそのまま録音されている珍品だそうだ。中砂は青地にその話の内容を訊ねるが、青地にも、それは理解出来なかった。中砂は再び旅に出る。その間に、妻の園は豊子という女の子を産んだ。中砂は旅の間、しばしば青地家を訪ね、青地の留守のときも、妻・周子と談笑していく。そして、周子の妹で入院中の妙子を見舞うこともある。ある日、青地に、中砂から、園の死とうばを雇ったという報せが伝えられた。中砂家を訪れた青地は、うばを見てまたしても驚かされた。うばは死んだ園にソックリなのだ。そう、何と彼女は、あの芸者の小稲だった。その晩は昔を想い出し、三人は愉快に飲んだ。中砂は三人の盲目の乞食の話などをする。数日後、中砂は旅に出た。そして暫くすると、麻酔薬のようなものを吸い過ぎて、中砂が旅の途中で事故死したという連絡が入った。その後、中砂家と青地家の交流も途絶えがちになっていく。ある晩、小稲が青地を訪ね、生前に中砂が貸した本を返して欲しいと言う。二~三日すると、また小稲が別に貸した本を返して欲しいとやって来た。それらの書名は難解なドイツ語の原書で、青地は芸者あがりの小稲が何故そんな本の名をスラスラ読めるのが訝しがった。そして二~三日するとまた彼女がやって来て、「ツィゴイネルワイゼン」のレコードを返して欲しいと言う。青地はそれを借りた記憶はなかった。小稲が帰ったあと、周子が中砂からそのレコードを借りて穏していたことが分り、数日後、青地はそれを持って小稲を訪ねた。そして、どうして本を貸していたのが分ったのかを訊ねわ。それは、豊子が夢の中で中砂と話すときに出て来たという。中砂を憶えていない筈の豊子が毎夜彼と話をするという。家を出た青地は豊子に出会った。「おじさんいらっしゃい、生きている人間は本当は死んでいて、死んでいる人が生きているのよ。おとうさんが待ってるわ、早く、早く……」と青地を迎える……。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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