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作品情報

鬼畜

◇基本データ

タイトル鬼畜

公開年1978年

製作国日本

配給松竹

◇スタッフ

監督 野村芳太郎 (ノムラヨシタロウ)  

製作 野村芳太郎 (ノムラヨシタロウ)   野村芳樹 (ノムラヨシキ)  

原作 松本清張 (マツモトセイチョウ)  

脚本 井手雅人 (イデマサト)  

撮影 川又昂 (カワマタタカシ)  

音楽 芥川也寸志 (アクタガワヤスシ)  

美術 森田郷平 (モリタキョウヘイ)  

編集 太田和夫 (オオタカズオ)  

録音 山本忠彦 (ヤマモトタダヒコ)   松本隆司 (マツモトリュウジ)  

スチール 長谷川宗平 (ハセガワソウヘイ)  

助監督 松原信吾 (マツバラシンゴ)  

照明 小林松太郎 (コバヤシショウタロウ)  

製作進行 小松護 (コマツユズル)  

制作補 吉岡博史   

◇キャスト

俳優名役名

岩下志麻 (イワシタシマ)お梅

緒形拳 (オガタケン)竹下宗吉

岩瀬浩規 利一

吉沢美幸 良子

石井旬 庄二

蟹江敬三 (カニエケイゾウ)阿久津

穂積隆信 (ホヅミタカノブ)ブローカー水口

大滝秀治 (オオタキヒデジ)銀行貸付係

松井範雄 (マツイノリオ)紙問屋店員

加藤嘉 (カトウヨシ)医師

田中邦衛 (タナカクニエ)パトカーの警官

江角英明 (エスミヒデアキ)アパートの管理人

桧よしえ (ヒノキヨシエ)近所の女

三谷昇 (ミタニノボル)新幹線の車掌

大竹しのぶ (オオタケシノブ)婦人警官

浜村純 (ハマムラジュン)福祉事務所の係員

山本勝 福祉事務所の係長

梅野泰靖 (ウメノヤスキヨ)福祉事務所の主任

鈴木瑞穂 (スズキミズホ)刑事A

鈴木誠一 (スズキセイイチ)刑事B

松田史郎 (マツダシロウ)刑事C

井上博一 (イノウエヒロカズ)漁師風の男

山谷初男 (ヤマヤハツオ)印刷屋の男

小川真由美 (オガワマユミ)菊代

◇解説

父を思い続ける息子と、環境に押し流されて正気を失う弱い父親、大人と子供の世界を較べながら、切っても切れない親子の絆を描く。松本清張の、昭和32年に事実をもとに書き下ろした原作の映画化。脚本は「ダイナマイトどんどん」の井手雅人、監督は「事件」の野村芳太郎、撮影は「事件」の川又昂がそれぞれ担当。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

竹下宗吉と妻、お梅は川越市で印刷屋を開いていた。宗吉は小金が貯ったところで、鳥料理屋の菊代を囲い七年間に三人の隠し子を作った。おりあしく、火事と大印刷店攻勢で商売は凋落した。手当を貰えなくなった菊代は、利一(六歳)良子(四歳〉庄二(一歳半)を連れて宗吉の家に怒鳴り込んだ。菊代はお梅と口論した挙句、三人を宗吉に押しつけて蒸発した。お梅は子供達と宗吉に当り散らし、地獄の日々が始まった。そして、末の庄二が栄養失調で衰弱した。ある日、寝ている庄二の顔の上にシートが故意か偶然か、被さって死んだ。シートのあった位置からお梅の仕業と思い乍ら宗吉は口に出せない。「あんたも一つ気が楽になったね」お梅の言葉にゾーッとする宗吉だが、心中、ひそかな安らぎをも覚えるのだ。その夜、二人は久しぶりに燃え、共通の罪悪感に余計、昂ぶった。その後、宗吉は良子を東京タワーへ連れて行き、置き去りにして逃げ帰った。長男の利一には「よそで預かって貰った」といい訳した。お梅は利一を一番嫌っている。兄弟思いで利口な利一の白目がちな目が、お梅夫婦のたくらみを見抜いているようだ。何日か後、宗吉は、こだま号によろこぶ利一をのせ、北陸海岸に連れて行った。断崖上の草原で蝶採りに遊び疲れ眠りこけた利一を宗吉は崖下に放り出した。翌朝、沖の船が絶壁の途中に引掛っている利一を発見、かすり傷程度で助けだした。警察の調べに利一は父親と遊びにきて、眠っているうちに落ちたと云い張った。名前、住所、親のことや身許の手がかりになることは一切いわなかった。しかし警察は利一の服のメーカーのマークが全部切りとられていたことから、事故ではなく、利一は突き落とした誰かをかばっていると判断した。利一の黙秘に警察はお手上げになった時、偶然、入ってきた名刺屋が、利一の持っていた小石に注目した。利一が“いしけりの石”と話すそれは、石版用の石で、インキをこすれば、消えた版が再現できるかもしれない。警察の捜査が開始された。移送されてきた宗吉が警察で親子の対面をした。「坊やのお父さんだね?」警官の問いに利一が激しく拒否した。「よその人だよ、知らないよ、父ちゃんじゃないよッ」手錠がかかった手を合掌するように上げて、涙を流して絶叫する宗吉の声が部屋いっぱいに響いた。「利一ッ……かんべんしてくれ!」

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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