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作品情報

密約 外務省機密漏洩事件

◇基本データ

タイトル密約 外務省機密漏洩事件

公開年1988年

製作国日本

配給オフィス・ヘンミ

◇スタッフ

監督 千野皓司 (チノコウジ)  

プロデューサー 荻野隆史 (オギノタカシ)   福富哲 (フクシマテツ)   中村和則 (ナカムラカズノリ)   天野恒幸 (アマノツネユキ)  

原作 澤地久枝 (サワチヒサエ)  

脚本 長谷川公之 (ハセガワキミユキ)  

撮影 斎藤孝雄 (サイトウタカオ)  

音楽 菅野光亮 (カンノミツアキ)  

美術 佐谷晃能   

編集 神谷信武   

録音 八木多木之助 (ヤギタキノスケ)  

スクリプター 吉崎松雄   

助監督 新城卓 (シンジョウタク)  

照明 佐藤幸郎   

◇キャスト

俳優名役名

北村和夫 (キタムラカズオ)石山太一

吉行和子 (ヨシユキカズコ)筈見絹子

大空真弓 (オオゾラマユミ)澤井久代

磯部勉 (イソベツトム)久我原和孝

永井智雄 (Tomoo Nagai)馬場

滝田裕介 (タキタユウスケ)松川

堺左千夫 (サカイサチオ)筈見辰郎

岩田安生 (イワタヤスオ)浜田事務官

可知靖之 (カチヤスユキ)佐々木安夫

近松敏夫 (チカマツトシオ)徳田外務大臣

河村弘二 (カワムラコウジ)愛川外務大臣

袋正 (フクロタダシ)横地衆議院議員

本郷淳 (ホンゴウジュン)立川弁護士

信欣三 (シンキンゾウ)東京地裁裁判長

斎藤英雄 (サイトウヒデオ)東京高裁裁判長

入江正徳 (イリエマサノリ)通信社論説委員

稲葉義男 (イナバヨシオ)中田

辻伊万里 (ツジイマリ)中田弁士夫人

◇解説

1978年にテレビ朝日開局20周年記念番組として制作されたTVドラマの劇場公開版。72年に実際に起こった外務省機密漏洩事件を描く。澤地久枝原作の同名ルポルタージュの映画化で、脚本は「警視庁物語 十九号埋立地」など“警視庁物語”シリーズの長谷川公之が執筆。監督は「ある兵士の賭け」の千野皓司、撮影は「幻の湖」の斎藤孝雄がそれぞれ担当。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

昭和46年2月、東日新聞の記者・石山太一は、近く行われる沖縄返還交渉担当のキャップとして外務省へ送られた。日本政府は地主など個人に対する損害補賞をアメリカに請求したが、アメリカ側は基地の撤去費などを日本に負担させようとしていた。そこで考えられたのが、政府が請求権を全面的に肩代わりするという密約である。石山は確実な情報を手に入れたいがために、外務省の女性事務官・筈見絹子に接近。私鉄ストの日、石山は絹子を食事に誘った後、ダンスホールへ連れていった。6月9日、外相と国務長官の会談で、沖縄に関する交渉は終わり、表向きアメリカが自発的に支払うことで決着がついた。石山は絹子から外務省の極秘書類のコピーを譲り受け、日米間の密約をスクープした。翌47年4月、石山と筈見の二人は国家公務員法違反容疑で逮捕された。この頃には二人の関係も冷めきっていた。この事件に深い関心を抱いた作家の澤井久代は裁判を傍聴していて、石山の部下の久我原記者と知り合った。澤井は裁判が密約を行った政府の政治責任を問わず、二人の倫理性だけを裁こうとしているのに疑問を持った。49年1月東京地裁は絹子に懲役6か月、執行猶予1年、石山に無罪の判決を下した。検事側は控訴し、50年7月、東京高裁は石山に懲役4か月を言い渡した。石山は最高裁に上告したが、これは棄却された。絹子は有罪判決を受けたが、その後週刊誌に手記を発表するなど時の人となった。絹子の不可解な言動に、澤井は会ってみようと考えたが、仲介の中田弁護士は執拗に拒み続けた。事件の真相はうやむやなまま裁判は終わった。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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