ブラックボード
| ◇基本データ |
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| タイトル | ブラックボード |
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| 公開年 | 1986年 |
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| 製作国 | 日本 |
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| 配給 | 近代映画協会 |
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| ◇解説 |
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| 中学校を舞台に、殺人事件にまで発展した“いじめ問題”を描く。監督は脚本も執筆している「落葉樹」の新藤兼人、撮影も同作の三宅義行がそれぞれ担当。 |
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| ◇ストーリー | ※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。 |
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| ある初夏の日、少年の死体が発見された。死因は絞殺によるもので、鈍器によって頭蓋骨が潰されており、殺人と判定された。少年は中学3年の安井猛で、テレビニュースを見て不吉な予感を覚えた母、波江が警察におもむき息子を確認する。猛の家庭は、清掃婦をしている波江と6年生の妹との母子家庭だった。中学校では、警察の捜査がはいりマスコミの注目をあびる。校長は周章狼ばいし、猛の担任だった富田は緊張に青ざめていたが、クラスの生徒たちは無表情に事件を受けとめるのだった。葬儀の日、クラスメートの槙田、杉原らが暗い表情で棺を担いでいた。そんななか、悲しみの目で棺を見つめる矢沢智子の姿が印象的だった。犯人があがった。それは槙田と杉原で、彼らは悪びれたふうもなくさばさばと一切を供述した。そして平然と天丼を平らげた。やがて、恐るべきいじめの事実が暴露されていく。槙田と杉原は奴隷のように猛にいじめられていた。彼らは猛が同じ高校に進学すると知って、追いつめられた心境になり殺人を決意したのだ。また、犯罪が明るみに出るまでの10日間、平然と登校しマスコミにも対応していた。学校は騒然たる渦の中に巻き込まれ、富田は自分の責任だ、教師の資格ゼロだと校長や職員に謝まるのだった。槙田と杉原は、警察で供述を終えたとき、ほっとした表情をした。これでいじめられることはなくなると思い、罪の意識より安堵のほうが大きかったのだ。新聞記者、三上は富田に必死に喰いさがる。富田はいじめのことは知っていて、努力したがどうにも出来なかったと苦渋の思いを話した。ふたりの少年は家裁にかけられ少年院おくりを言い渡された。猛の家を校長と槙田の父、杉原の母が訪れ、猛の仏壇に焼香した。一同が去った後、智子が来た。彼女は猛が殺された夜、事件の起こるのを察知して猛の家に知らせに来たのだが、すでに彼は出て行ったあとだったのだ。 |
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