●作品情報
火まつり
| ◇基本データ | |
|---|---|
| タイトル | 火まつり |
| 公開年 | 1985年 |
| 製作国 | 日本 |
| 配給 | シネセゾン |
| ◇スタッフ | |
|---|---|
| 監督 | 柳町光男 (ヤナギマチミツオ) |
| 製作 | 清水一夫 (シミズカズオ) |
| 脚本 | 中上健次 (ナカガミケンジ) |
| 撮影 | 田村正毅 (Masaki Tamura) |
| 音楽 | 武満徹 (Toru Takemistu) |
| 美術 | 木村威夫 (Takeo Kimura) |
| 編集 | 山地早智子 |
| 録音 | 久保田幸雄 (クボタユキオ) |
| スクリプター | 雪松覚 安西志麻 |
| 助監督 | 成田裕介 (ナリタユウスケ) |
| 照明 | 高屋齋 (タカラヒトシ) |
| ◇キャスト | |
|---|---|
| 俳優名 | 役名 |
| 北大路欣也 (キタオオジキンヤ) | 達男 |
| 太地喜和子 (タイチキワコ) | 基視子 |
| 中本良太 (ナカモトリョウタ) | 良太 |
| 宮下順子 (ミヤシタジュンコ) | 達男の妻 |
| 安岡力也 (Rikiya Yasuoka) | トシオ |
| 伊武雅刀 (Masato Ibu) | 移動パン屋 |
| 小鹿番 (コジカバン) | 鍛冶屋 |
| 藤岡重慶 (フジオカジュウケイ) | 人夫 |
| 小林稔侍 (コバヤシネンジ) | 人夫 |
| 左右田一平 (ソウダイッペイ) | 人夫 |
| 菅井きん (スガイキン) | 達男の母 |
| 松下砂稚子 (マツシタサチコ) | 達男の姉 |
| 八木昌子 (ヤギマサコ) | 達男の姉 |
| 中島葵 (ナカジマアオイ) | 基視子の姉 |
| 金子研三 (カネコケンゾウ) | 基視子の義兄 |
| 高瀬春奈 (タカセハルナ) | ホステス |
| 高橋美智子 (タカハシミチコ) | ホステス |
| 梅沢昌代 (ウメザワマサヨ) | 民家の女 |
| 七尾伶子 (Reiko Nanao) | 漁師の女 |
| 猪俣光也 (イノマタミツヤ) | 漁師の女 |
| 木下ゆず子 (キノシタユズコ) | 漁師の女 |
| 中庸助 (ナカヨウスケ) | 漁師の男 |
| 三重街恒二 (ミエマチコウジ) | 漁師の男 |
| 相馬剛三 (ソウマゴウゾウ) | 漁師の男 |
| 十貫寺梅軒 (ジュッカンジバイケン) | 青年たち |
| 下元史朗 (シモモトシロウ) | 青年たち |
| 堀礼文 | 青年たち |
| 倉地雄平 (クラチユウヘイ) | 青年たち |
| 川上麻衣子 (カワカミマイコ) | ミーコ |
| 倉崎青児 (クラサキセイジ) | 浩二 |
| 工藤栄一 (クドウエイイチ) | 運転手 |
| 柳家小三治 (ヤナギヤコサンジ) | 船頭 |
| 蟹江敬三 (カニエケイゾウ) | ブローカー |
| 山西道広 (ヤマニシミチヒロ) | ブローカー |
| 森下愛子 (モリシタアイコ) | 保母 |
| 三木のり平 (ミキノリヘイ) | 山川の兄さん |
| ◇解説 |
|---|
| 海洋公園建設で揺れる海と山に挟まれた小さな街を舞台に、嵐の山の中で神の啓示を受けた木こりの姿を描く。芥川賞作家・中上健次がはじめて映画の脚本を執筆、監督は「さらば愛しき大地」の柳町光男、撮影は「逆噴射家族」の田村正毅がそれぞれ担当。 |
| ◇ストーリー | ※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。 |
|---|---|
| 前は海、後ろは山に挟まれた紀州・熊野の小さなその町は、海洋公園の建設が予定され、その利権で揺れている。町の人々は木こりと漁師で構成されているが、この両者はほとんど接触をもたない。木こりの達男は、自分を慕う青年・良太を連れ、漁師のトシオと付き合ったり、神の入江で泳いだり、榊で罠を作るなど、タブーをことごとく破る乱暴者だ。達男には妻と二人の子供がいるが、町に幼なじみの基視子が現われ交際がはじまる。達男の奔放な生き方に町の人々は顔をしかめているとき、海に重油が撒かれ、養殖のハマチが死んだ。みんな達男がやったと思っている。基視子は姉のスナックを手伝うことになり、土地ブローカーの山川をはじめ、町の若い男たちが彼女に付きまといだし、年寄りたちは他所者の彼女を冷ややかに見ていた。やがて基視子は山川から金をだまし取り、借金で人手に渡りかけていた新宮のスナックを取り戻した。達男、トシオ、良太たちは基視子の店に遊びに行く。暫くして達男たちは山に入った。晴れていた空は急に雲り、やがて激しい嵐が襲ってきた。良太や仲間たちは下山するが、達男はひとり残った。雲の流れ、木々の揺れる音、川のせせらぎの音の中で、達男は何か超自然的なものを感じる。山の神の声を聞いたのかもしれない。山は晴れ、達男は下山する。数日後、年に一度の“火まつり”が行なわれ、達男は暴れまくった。達男の家で、公園建設による土地問題について親族会議が開かれることになった。火まつり以来、穏やかだった達男は、猟銃を用意すると、母、妻、姉、子供たちを次々と射ち殺し、自分の口に銃口を入れると、足で引き金を引いた。静寂な町に銃声が響きわたる。その夕方、二木島の入江はタ陽で金色に染められ、撒かれた重油の中にハマチが浮いていた。 | |
(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan
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