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作品情報

遠野物語

◇基本データ

タイトル遠野物語

公開年1982年

製作国日本

配給日本ヘラルド映画

◇スタッフ

監督 村野鐵太郎 (ムラノテツタロウ)  

製作 太田俊穂    佐藤正之 (サトウマサユキ)   村野鐵太郎 (ムラノテツタロウ)  

プロデューサー 菅原正    久原正之   

原作 柳田國男 (ヤナギダクニオ)   阿伊染徳美 (アイゼン)  

脚本 高山由紀子 (タカヤマユキコ)  

企画 河野逸平   

撮影 吉岡康弘 (ヨシオカヤスヒロ)  

音楽 姫神せんせいしょん   

美術 間野重雄 (カンノシゲオ)  

編集 諏訪三千男 (スワミチオ)  

録音 日吉裕治 (ヒヨシユウジ)  

スクリプター 西川ひろし    川野虎雄   

監督補 笠倉隆 (Takashi Kasakura)  

助監督 鈴木政信 (スズキマサノブ)   吉岡敏朗   

照明 山田和夫 (Kazuo Yamada)  

◇キャスト

俳優名役名

隆大介 (リュウダイスケ)武夫

原陽子 (ハラヨウコ)小夜

江波杏子 (エナミキョウコ)巫女

藤村志保 (フジムラシホ)雅子

滝田裕介 (タキタユウスケ)徳太郎

役所広司 (Koji Yakusho)初太郎

貞永敏 (サダナガビン)健次

片桐夕子 (カタギリユウコ)とき

丘祐子 (オカユウコ)しの

峰岸徹 (ミネギシトオル)芳雄

川口敦子 (カワグチアツコ)

井川比佐志 (イガワヒサシ)菊蔵

稲葉義男 (イナバヨシオ)市太郎

冷泉公裕 留吉

早川雄三 (ハヤカワユウゾウ)清太郎

本郷淳 (ホンゴウジュン)新次郎

飛田喜佐夫 (トビタキサオ)久蔵

斉藤真理子 (サイトウマリコ)はつ

野崎あけみ (ノザキアケミ)きく

水島正年 健次の弟

葉山良二 (ハヤマリョウジ)嘉兵衛

夏木章 (ナツキショウ)役場の職員

菅井きん (スガイキン)石を拾う老婆

長岡輝子 (ナガオカテルコ)昔語りの老婆

仲代達矢 (Tatsuya Nakadai)乙蔵

◇解説

道ならぬ恋に悩みながらも、愛を貫いた二人の男女が来世で結ばれるまでを描く。柳田國男の同名物語の映画化で、脚本は「月山」の高山由紀子、監督も同作の村野鐵太郎、撮影は吉岡康弘がそれぞれ担当。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

明治三十七年、日露戦争の頃。岩手県南部遠野郷の豪農、佐々木家の一人娘小夜は、十七歳になった。この日、霊山・早池峰の麓の寺では、オシラサマの祭りが行なわれていた。オシラサマとは養蚕の神で、馬に乗り天に昇った玉依伝説以来の信仰である。その夜、佐々木家では旅の琵琶法師乙蔵を招いていた。澄んだ琵琶のひと打ちで始まる「清悦物語」。その琵琶の音に門の前でじっと耳を傾けていた若者がいる。三年間の兵役を終えて、いま帰ってきた武夫である。武夫の家は、かつては佐々木家と並ぶ豪農であったが、父の代で没落し、いまでは佐々木家の小作として働いている。武夫も帰って来た翌日から佐々木家の馬小作となった。厩舎には、長男初太郎が目をかけている白馬がいた。その白馬には不吉な印〈星〉があった。武夫の前に小夜が現われ声をかけるが、武夫は頭を下げるとそのまま行ってしまう。二人は子供の頃から許婚の間柄だったが、武夫の家の没落で自然消滅、それでも小夜の思いは変わらないようであった。やがて日露戦争が激しくなり、小夜には縁談が持ちこまれる。思いあまった彼女は、武夫に相談しようとするが「住む世界が違います」と突っぱねられた。早池蜂の八幡神社の祭りの日、佐々木家の白馬は神馬に見たてられ、そして遠野独特の神楽舞いが始まった。この数日後、小夜は草刈り場で働く武夫を訪ね本心を問うが、武夫は何も言わず帰ろうとした。その手を押さえる小夜、だが彼は小夜の手を振りほどくのであった。そこへやってきた初太郎に、乱暴されたと小夜は言う。その夜、彼女は厩舎をたずねた。闇の中の武夫は、初太郎に鞭で打たれて傷だらけだった。思わず後ずさる小夜を、武夫は初めて抱きしめた。この後、武夫の姿は村から消えた。そして、ある夜乙蔵が小夜を訪ね、武夫からの預り物だと言って美しい柄の着物がたたまれている包みを渡す。この日から小夜は、何か心に決めたようで、両親にはっきりと縁談を断り、粉雪の舞う中、裸足でお百度を踏む。怒った両親は娘を部屋にとじこめた。ある夜、厩舎の白馬が柵をこわして走りだし、小夜も武夫から贈られた晴着を着て原野へと走り出した。失踪に気づいた家の者たちは騒ぎだす。その頃、早池峰山の稜線には、青白い炎に包まれて疾駆する白馬があった。その背ではロシア戦線にいるはずの武夫が、純白の軍服に身を包み、しっかりと小夜を抱いていた。白馬はたてがみをなびかせて、天に向かって駆けぬけていった。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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