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作品情報

スタン・ザ・フラッシャー

◇基本データ

タイトルスタン・ザ・フラッシャー

原題Stan the Flasher

公開年1995年

製作国フランス

配給日本スカイウェイ

◇スタッフ

監督 セルジュ・ゲンズブール (Serge Gainsbourg)  

製作 フランソワ・ラヴァール (Francois Ravard)  

脚本 セルジュ・ゲンズブール (Serge Gainsbourg)  

撮影 オリヴィエ・ゲノー (Olivier Gueneau)  

音楽 セルジュ・ゲンズブール (Serge Gainsbourg)  

美術 ジャン・ララ (Jean Lara)  

編集 バベット・シ・ランダーヌ (Babeth Si Ramdane)  

衣装(デザイン) コリンヌ・ジョリー (Corinne Jorry)  

録音 ミシェル・ブルテーズ (Michel Brethez)  

字幕 戸田奈津子 (Natsuko Toda)  

◇キャスト

俳優名役名

クロード・ベリ (Claude Berri)Stan

オロール・クレマン (Aurore Clement)Aurore

リシャール・ボーランジェ (Richard Bohringer)David

エロディ・ブシェーズ (Elodie Bouchez)Natacha

Lucie Cabanis (Lucie Cabanis)The Father/Rosalie

ダニエル・デュバル (Daniel Duval)Le P8fa18re

ミシェル・ロバン (Michel Robin)The Prisoner/Le D8fa1a5tenu

◇解説

先鋭的なミュージシャン、また映画俳優/監督として常にスキャンダラスな存在であり続けたセルジュ・ゲンズブールの映画作品第4作目にして遺作。少女に自分の肉体を晒すことに生きがいを感じる中年男の悲哀が、自作のテーマ曲をバックにしたイメージカットを即興的に交えつつ、静謐に物語られる。自身を強烈に投影した主人公像には、本作製作前から入退院を繰り返し、帰らぬ人となったゲンズブールの遺言的色合いが非常に強く見てとれる。製作はフランソワ・ラヴァール、撮影はオリヴィエ・ゲノー、録音はミシェル・ブルテーズ、編集はバベット・シ・ランダーヌがそれぞれ担当。主演は「チャオ・パンタン」ほかの監督で知られ、ゲンズブールの処女作「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」(ちなみに本作公開に先立ち再公開された)、「王妃マルゴ」ほかのプロデューサーとしても知られるクロード・ベリ。本作の出演はベリの監督作品の音楽を務めるなど親交のあったゲンズブールのたっての願いによるものだった。共演は「ルシアンの青春」「裸足のマリー」のオーロール・クレマン、「パリの天使たち」のリシャール・ボーランジェのほか、ゲンズブール自身も顔をみせる。ヒロインの少女役のエロディ・ブシェーズは本作でオーディションをへてスクリーン・デビューし、その後「野性の葦」ほかで注目を浴びた。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

スタン(クロード・ベリ)は売れない映画脚本家。生活のために近所の子供を家に招いて英語を教えている。彼がテキストにするのは常にシェイクスピア。教え子の中にはナターシャ(エロディ・ブシェーズ)とロザリーという美しい姉妹も含まれているが、スタンは常に姉のナターシャの方に、抑えきれない性的欲望を抱いている。少女への想い、それを夢想に留めるか、あるいは実行するか。スタンは両者の間で苦悩する、まるでハムレットのごとく。長年連れ添った妻オーロール(オーロール・クレマン)との関係はすでに冷えきっており、性的不能になったスタンには彼女を満足させることはおろか、優しい言葉をかけることすらできない。あるときスタンは授業中ナターシャの体に触れる。きっぱり拒絶するナターシャ。落胆するスタンのもとに激昂した父親が怒鳴り込んでくる。刑務所送りになるスタン。監獄では饒舌な老囚人が、出所してからは家を訪ねてきた友人たちが、スタンに様々な話をするが誰も彼を絶望から救うことができない。唯一の救いであるはずのオーロールを、スタンは彼女が刑務所に面会に来たとき罵倒して追い返してしまう。傷心のオーロールは、無邪気なナターシャに自分の気持をぶつけて、家を出ていく。誰もいない部屋に帰ってきたスタン。突如響く銃声。床に倒れるスタン。その手には自らの命を断ったピストルが握られている。その手からピストルを取り上げ、慈しむように重ね合わされたひとつの手。マニキュアとブレスレットで、それがオーロールの手であることが分かる。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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