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作品情報

旅情

◇基本データ

タイトル旅情

原題Summertime

公開年不明

製作国イギリス

配給UA=松竹

◇スタッフ

監督 デイヴィッド・リーン (David Lean)  

製作 Ilya Lopert (Ilya Lopert)   Robert Whitehead (Robert Whitehead)   Walter Fried (Walter Fried)  

アソシエイト・プロデューサー ノーマン・スペンサー (Norman Spencer)  

原作戯曲 アーサー・ローレンツ (Arthur Laurents)  

脚色 デイヴィッド・リーン (David Lean)   H・E・ベイツ (H. E. Bates)  

撮影 ジャック・ヒルドヤード (Jack Hildyard)  

音楽 アレッサンドロ・チコニーニ (Alessandro Cicognini)  

美術 ヴィンセント・コルダ (Vincent Korda)  

編集 ピーター・テイラー (Peter Taylor)  

録音 ピーター・ハンドフォード (Peter Handford)  

◇キャスト

俳優名役名

キャサリン・ヘップバーン (Katharine Hepburn)Jane Hudson

ロッサノ・ブラッツィ (Rossano Brazzi)Renato Di Rossi

イザ・ミランダ (Isa Miranda)Signora Fiorina

ダレン・マッガヴィン (Darren McGavin)Eddie Jaeger

マリ・アルドン (Mari Aldon)Phyl Jaeger

マクドナルド・パーク (MacDonald Parke)Mr. McIlhenny

ジェーン・ローズ (Jane Rose)Mrs. McIlhenny

ガイタノ・アウディエロ (Gaitano Audiero)Mauro

アンドレ・モレル (Andre Morell)Englishman

ジェレミー・スペンサー (Jeremy Spencer)Vito

Virginia Simeon (Virginia Simeon)Giovanna

◇解説

ブロードウェイでヒットしたアーサー・ローレンツの戯曲『カッコー鳥の時節』から「ホブスンの婿選び」のデイヴィッド・リーンがヴェニスにロケイションして監督した一九五五年度作品。脚色はデイヴィッド・リーンと小説家のH・E・ベイツが協力して行った。テクニカラー色彩の撮影は「ホブスンの婿選び」のジャック・ヒルドヤード、音楽は「パンと恋と夢」のアレッサンドロ・チコニーニである。主演は「アフリカの女王」のキャサリン・ヘップバーンで、「愛の泉」のロッサノ・ブラッツィが共演、ほか「怪僧ラスプーチン」のイザ・ミランダ、ダレン・マッガヴィン、「裸足の伯爵夫人」のマリ・アルドン、「黒い骰子」のマクドナルド・パーク、ジェーン・ローズ、ガイタノ・アウディエロ、アンドレ・モレルなどが助演する。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

アメリカの地方都市で秘書をしていた三十八歳のジェイン・ハドスン(キャサリン・ヘップバーン)は、欧洲見物の夢を実現し、ヴェニスまでやって来た。フィオリナ夫人(イザ・ミランダ)の経営するホテルに落着いた彼女は、相手もなくたった一人で見物に出かけ、サン・マルコ広場に来て、喫茶店のテイブルに腰を下した。しかし、背後からじっと彼女をみつめる中年の男(ロッサノ・ブラッツィ)に気づくと、あたふたとそこを去るのであった。翌日、彼女は浮浪児マウロの案内で名所見物をして歩いた。通りすがりの骨董店に入ると、そこの主人は昨日サン・マルコ広場で会った男だった。うろたえた彼女は十八世紀の品だというゴブレットを買い、そうそうに店を出た。その日の夕方、ジェインはまたサン・マルコ広場へ行った。例の男も来たが、彼女に先約があると感ちがいし、会釈して去って行った。翌日、彼女はまた骨董店へ行ったが、十七八の青年から主人は留守だといわれた。ジェインはこの店を記念に16ミリ・キャメラに収めようとして運河に落ち、みじめな恰好でホテルへ帰った。骨董店の主人レナートは、その彼女のホテルを訪れ、夜、広場で会おうと約束した。その夜の広場でジェインは初めて幸福感に浸り、思い出にくちなしの花を買った。別れるとき、レナートは彼女に接吻し、明夜八時に会う約束をした。翌日、彼女は美しく装って広場へ出かけたが、彼の店にいた青年がやって来て、彼が用事でおそくなることを告げた。青年がレナートの息子であることを聞いたジェインは、妻もいると知って失望し、広場を去った。ホテルへ追って来たレナートは妻とは別居しているといい、男女が愛し合うのに理屈をつけることはないと強くいった。ジェインはその夜、レナートと夢のような夜を過した。そしてそれから数日間、二人はブラノの漁村で楽しい日を送った。ヴェニスへ戻ったジェインは、このまま別れられなくなりそうな自分の気持を恐れ、急に旅立つことにきめた。発車のベルがなったときかけつけたレナートの手にはくちなしの花が握られていた。プラットフォームに立ちつくすレナートに、ジェインはいつまでも手をふりつづけた。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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