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作品情報

野いちご

◇基本データ

タイトル野いちご

原題Smuktron-Stallet

公開年1962年

製作国スウェーデン

配給東和

◇スタッフ

監督 イングマール・ベルイマン (Ingmar Bergman)  

脚本 イングマール・ベルイマン (Ingmar Bergman)  

撮影 グンナール・フィッシャー (Gunnar Fischer)  

音楽 エリク・ノルドグレン (Erik Nordgren)  

美術 Gittan Gustafsson (Gittan Gustafsson)  

衣装(デザイン) Millie Strom (Millie Strom)  

◇キャスト

俳優名役名

ヴィクトル・シェーストレム (Victor Sjostrom)Professor Isak Borg

ビビ・アンデショーン (Bibi Andersson)Sara

イングリッド・チューリン (Ingrid Thulin)Marianne

グンナール・ビヨルンストランド (Gunnar Bjornstrand)Evald

Jullan Kindahl (Jullan Kindahl)Agda

フォルケ・サンドクィスト (Folke Sundquist)Anders

ビヨルン・ビェルヴヴェンスタム (Bjorn Bjelvenstam)Victor

Naima Wifstrand (Naima Wifstrand)Isak's Mother

Gunnar Sjoberg (Gunnar Sjoberg)Alman

Gunnel Brostrom (Gunnel Brostrom)Beritt

Gertrud Fridh (Gertrud Fridh)Isak's Wife

オーケ・フリーデル (Ake Fridell)Her Lover

Per Sjostrand (Per Sjostrand)Sigfrid

シフ・ルード (Sif Ruud)Aunt

マックス・フォン・シドー (Max Von Sydow)Akerman

Anne Mari Wiman (Anne Mari Wiman)Mrs. Akerman

Mand Hanssen (Mand Hanssen)Angelica

グンネル・リンドブロム (Gunnel Lindblom)Charlotta

ジオ・ペトレ (Gio Petre)Sigbritt

Lena Bergman (Lena Bergman)The twins

Monica Ehring (Monica Ehring)The twins

◇解説

「処女の泉」のイングマール・ベルイマンが自らの脚本を演出した、老医師の夢と現実を一種の回想形式で描く作品。撮影のグンナール・フィッシャー、音楽のエリク・ノルドグレンは「夏の夜は三たび微笑む」ほかベルイマンに協力した人たちである。出演者は今はなきサント時代の監督ヴィクトル・シェーストレム、「女はそれを待っている」の新星ビビ・アンデショーンが二役を演じているほか、舞台出身でベルイマン監督に見出され、後ハリウッドで「黙示録の四騎士」に出演したイングリッド・チューリンなど。五八年ベルリン映画祭グランプリ、五九年アルゼンチンのマル・デル・プラタ映画祭グランプリ、ベニス映画祭での国際批評家協会賞、イギリス映画批評家大賞、米・ナショナル・ボード・オブ・レビュウ最優秀外国映画賞を受賞している。A・T・G第七回上映作品。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

私(ヴィクトル・シェーストレム)は七十六歳の医師、他人との交渉を好まず、もっぱら書斎にひきこもっている。六月一日、私を襲った数々の出来事と夢と思索とは、自を裏切ってきた惨めな人生を思い知らせるものであった。その日、私は五十年にわたる医学への献身によって、名誉博士の称号をうける式典に出席することになっていた。息子エヴァルドの妻、マリアンヌ(イングリッド・チューリン)が同乗して車はルンドへ向う。思いついて青年時代を過した邸に立ち寄った。草むらの野いちごは、たちまちありし日の情景をよみがえらせた。--野いちごを摘む可憐なサーラ(ビビ・アンデショーン)は私のフィアンセだった。だが、大胆な私の弟がサーラを奪った。傷ついた私の心は未だに癒えない。ここから三人の無銭旅行者を乗せた。若い彼等の溢れんばかりの天衣無縫さに接して、私はいまさらのように無為に過ごした年月が悔まれた。曲り角で、すれ違う車とあやうく衝突しかけて、相手の車は転覆した。乗っていた二人を同乗させたが、彼らはみじめな夫婦だった。あたり構わず口論し、互にさげすみ、しまいには叩き合った。マリアンヌは二人を降ろした。廻り道をして、私は九十六歳の老母を訪ねた。彼女は他人にも自分にも厳しく、親族は誰も寄りつこうとしない。死さえも彼女をさけているようだ。車中、またしても私はまどろんだ。暗い森の中に連れて行かれた私は、妻カリンと愛人の密会を見た。それは私がかつて目撃した光景そのままであった。めざめた私は、妻の告白をきいて以来死を生きていることに気付いた。マリアンヌは、エヴァルトも死を望んでいるのだと話した。車はルンドに着き、ファンファーレと鐘の音に包まれて式典は荘重に行われた。エヴァルトの家にくつろいだ私は、いつになく暖い感情にひたっていた。ベッドに横たわるとまたしても夢の世界に入っていた。--野いちごの森からサーラが現れて私を入江に連れて行った。父は静かに釣糸をたれ、傍では母が本を開いていた。彼の心境をそのままにすべては安らかであった。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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