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作品情報

熊座の淡き星影

◇基本データ

タイトル熊座の淡き星影

原題Vaghe stelle dell'orsa

公開年1982年

製作国イタリア

配給東宝東和

◇スタッフ

監督 ルキノ・ヴィスコンティ (Luchino Visconti)  

製作 フランコ・クリスタルディ (Franco Cristaldi)  

原案 スーゾ・チェッキ・ダミーコ (Suso Cecchi D'Amico)   エンリコ・メディオーリ (Enrico Medioli)   ルキノ・ヴィスコンティ (Luchino Visconti)  

脚本 スーゾ・チェッキ・ダミーコ (Suso Cecchi D'Amico)   エンリコ・メディオーリ (Enrico Medioli)   ルキノ・ヴィスコンティ (Luchino Visconti)  

撮影 アルマンド・ナンヌッツィ (Armando Nannuzzi)  

音楽 セザール・フランク (Cesar Franck)  

美術 マリオ・ガルブリア (Mario Garbuglia)  

編集 マリオ・セランドレイ (Mario Serandrei)  

衣装(デザイン) ビーチェ・ブリケット (Bice Brichetto)  

字幕 清水馨 (Kaoru Shimuzu)  

◇キャスト

俳優名役名

クラウディア・カルディナーレ (Claudia Cardinale)Sandra

ジャン・ソレル (Jean Sorel)Gianni

マイケル・クレイグ (Michael Craig)Andrew

レンツォ・リッチ (Renzo Ricci)Antonio Gilardini

マリー・ベル (Marie Bell)La Madre

フレッド・ウィリアムソン (Fred Williamson)Pietro Fornari

アマリア・トロイアーニ (Amalia Troiani)Fosca

◇解説

ギリシャ悲劇のエレクトラとオレステスの伝説を下敷にして第二次大戦中のイタリアの小都市を舞台に、姉と弟のミステリアスな関係を描く。題名はジャコモ・レオパルディの詩『回想』の一節。65年ベネチア映画祭でグランプリとチネマ・ヌーボ賞を受賞している。監督はルキノ・ヴィスコンティ、製作はフランコ・クリスタルディ、脚本・原案はヴィスコンティの他にスーゾ・チェッキ・ダミーコとエンリコ・メディオーリの共同。撮影はアルマンド・ナンヌッツィ、音楽はセザール・フランク(1822~90)の「前奏曲、コラールとフーガ」が使われている。出演はクラウディア・カルディナーレ、ジャン・ソレル、マイケル・クレイグ、レンツォ・リッチなど。

◇ストーリー※ストーリーには結末の記載を含むものもありますのでご注意ください。

ジュネーブのホテルの一室で、新婚のドーソン夫妻が友人を招いてパーティを開いている。夫のアンドリュー(マイケル・クレイグ)は快活なアメリカ青年、妻のサンドラ(クラウディア・カルディナーレ)は若くて気品のあるイタリア女性だ。近々、ニューヨークで新生活を始める二人にとって、今夜はジュネーブでの最後の夜だ。翌朝、二人はサンドラの故郷ボルテーラに向う。彼女の実家ワルト・ルッツァティ家は名家であるが、今、その壮大な館に住むのは老女中フォスカ(アマリア・トロイアーニ)だけである。館についたサンドラに、フォスカはワルト・ルッツァティ家の近況を伝える。サンドラの弟ジャンニ(ジャン・ソレル)が二年前からしばしばこの家に帰って来ていること、母親が病院からパラジョーネ館に移ったことなどを。夜、庭園に出かけたサンドラはジャンニと再会する。館内に入った弟は、生活資金調達のため、館の美術品を少しずつ売っていたことを打ち明ける。作家をめざしているというジャンニは、自分の青春時代の回想をまとめたから姉さんに読んでもらいたいという。アンドリューは、ジャンニに自分がどんなに妻を愛しているかを話した。サンドラはパラジョーネ館を訪ねた。館にはピエトロ・フォルナーリ(フレッド・ウィリアムソン)という旧知の青年医師が待っていた。母親のコリンナ(マリー・ベル)は狂ったようにピアノを奏いている。市庁舎では、市長や義父ジラルディーニ(レンツォ・リッチ)、夫、弟がサンドラの到着を待っていた。この日、彼女の父で、アウシュビッツの収容所で殺されたエマヌエルの遺産の一部である館の庭園を市に寄贈することになっていたのだ。ピエトロに伴われて到着したサンドラは、ひどく疲れているようだった。その日の午後、サンドラはアンドリューに「アウシュビッツに父を送り死に至らしめる密告をしたのは母と義父ジラルディーニだと自分は確信している」と語る。アンドリューはジラルディーニに会いにゆく。ジラルディーニは姉弟が自分に対して抱いている疑惑をはらすため、相続財産の管理をアンドリューに任せたいという。一方、館では、ジャンニの小説を読んでサンドラが激怒。その草稿はジャンニが彼女に姉弟愛以上の感情を抱いていた事を示唆するものだった。一時は怒ったサンドラも、弟ヘの憐憫の情が湧いて来た。アンドリューは姉弟とジラルディーニのこじれた関係を何とかしようと努めるが、効果はない。アンドリューはサンドラに、今すぐ旅立とうと促すが、彼女は拒む。アンドリューは『“昔”から解放された君をニューヨークで待つ』という手紙を残して去る。深夜、ジャンニは薬を飲んで自殺。彼の死体を見つけたのはフォスカとピエトロであった。一方、サンドラはふっきれた表情で、寄贈を記念した父の胸像の除幕式に臨んでいた。

(c) キネマ旬報社
(c) Variety Japan

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