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モンゴル

2008/02/22
(c)2007 CTB FILM COMPANY/ANDREYEVSKY FLAG FILM COMPANY/X FILME CREATIVE POOL/KINOFABRIKA/EURASIA FILM.ALL RIGHTS RESERVED.
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 モンゴルに一大帝国を築いたチンギス・ハーン。彼がまだテムジンと呼ばれていた時代の壮大な叙事詩が『モンゴル』だ。製作費50億円。ドイツ、ロシア、カザフスタン、モンゴルの合作によるプロジェクトのメガホンを執ったのは、ロシアの俊英セルゲイ・ボドロフ監督。主人公テムジンを、日本のみならず海外での活躍も目覚ましい浅野忠信が演じ、全編モンゴル語のセリフに挑戦している。

 父の毒殺、結婚したばかりの妻ボルテの略奪、異国での投獄生活、そして“兄弟”として共に死地をくぐり抜けながら後に宿敵となる盟友との対決。自ら過酷な運命を引き寄せるように、テムジンは何者にも負けない力、何事にも折れない心を追い求めていく。一方で、奪い返したボルテのおなかに他部族の子供が宿っていようとも、わが子として無償の愛を注ぐ優しさも併せ持つ。カリスマのカリスマたるゆえん、ルーツが圧倒的な迫力で描かれる。

 雄大な自然をあますところなくとらえた映像美に、まずは目を奪われる。荒涼とした草原、地平線の彼方まで続く大河……人間の存在の小ささを感じずにはいられない。それだけに、幾多の苦難に遭おうとも常に悠然と構え、ひたすら好機を待つテムジンの器の大きさが際立つ。何も語らずとも立ち居振る舞いだけで人々をひきつけてしまう、魅力にあふれた人物像を浅野が見事に体現。乗馬や激しい殺陣も堂にいっており、撮影(中断含む)に約2年を捧げた努力が報われた形だ。盟友であり宿敵ジャムカを演じたスン・ホンレイも、ひょうひょうとしながらも念の強さを前面に押し出す熱演。2人の直接対決となるクライマックスの合戦は、まさに肉弾相打つ圧巻のスケールだ。

製作:CTB FILM COMPANY、ANFLAG FILM COMPANY、X FILME CREATIVE POOL PRODUCTION、EURASIA FILM KINOFABRIKA、CINETOOLS FILMS
アメリカ配給:ピクチャーハウス
日本配給:ティ・ジョイ、東映
ランニングタイム:120分
監督:セルゲイ・ボドロフ
プロデューサー:セルゲイ・ボドロフセルゲイ・セリリアノフ、アントン・メルニク
出演:浅野忠信スン・ホンレイクーラン・チュラン

4月5日から全国にて日本公開

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